インフィニティQ50用VRの向こうにGT-R/Zが見える

1月11日から始まる北米最大の自動車ショー、デトロイトショーで日産は極秘に開発していたV63Lツインターボを公開する。まずは日本名スカイラインに搭載するがそれだけではない。その向こうに超大物が待っている。

1月11日正式公開!インフィニティQ50 3.0T

「日産はもう日本のことは考えていない」

ここ数年、自動車関係者の間でよく交される言葉だ。99年にルノーと提携時にCOO就任(CEOは昨年12月に亡くなった塙義一氏)、翌々年の01年にCEOとなったカルロスゴーン体制となり、V字回復した日産。当時Zの復活、キューブやマーチの一新など量販車からスポーツカーまで、デザインにこだわった車作りをすすめ、日産のイメージを大きく変えた。

一方で、村山工場などの売却、関連会車の統廃合などリストラを敢行、併せて不採算車種の整理、車名変更などを推し進め、かつて日産を支えたセドリック/グロリア、ローレル、ブルーバード、サニーなどのビッグネームを廃した。1時国内シェア20%まで回復したものの、徐々に低下、現在販売のトップにあるのは、セレナ、ノート、エクストレイル程度で厳しい状況が続いている。

日産に対し、日本マーケットを重要視していないと言われる理由に、日本導入車が海外モデルのお下がり的ニュアンスが大きいことが挙げられる。ラティオ、マーチは新興国向け車種を持ち込んだように見られるし、スカイラインにしてもメインは北米であるのは明らか。

日本人に人気のあったセドリック/グロリア、ブルーバードなどの車名をフーガやシルフィに変更した結果、車格というヒエラルキーが不透明になり、帰納客を逃している面も大きい。それにGT-RやZという日産を象徴する車が停滞し、世界のスポーツモデルが続々と進化する中、放置状態にあるのも日産ファンを落胆させている一つの原因でもあるだろう。

そうした日産の全体的な動きに対し、日本を捨てた、と言われることになっているのだろうが、その日産のひとつの象徴であるスポーツの分野で今年早々大きな動きがある。1月11日から始まるデトロイトショーにインフィニティブランドながら、Q50の新エンジン搭載車とQ60と呼ばれる新型クーペが公開される。

VR30DETTはライバルを凌ぐ

Q50はもちろんスカイライン、そしてQ60は既報のようにスカイラインクーペのことだ。Q50、即ちスカイラインに新しいV型3Lツインターボが設定される事が正式に発表されるわけだが、当然このエンジンはQ60、スカイラインクーペのエンジンともなる。かねてよりスカイラインにV6、3Lターボを積むと予想していた。しかし、それは2Lターボ同様、提携先のベンツの新型3Lターボという予想で、今回発表される新開発のV6、3Lエンジンには驚かされたものだ。

その理由はエンジン名のVR30型にある。ベンツのエンジンは例えばV6の3Lの場合、276M30型。VR30の源流はVQから始まり、現在ではVQ25、VQ35、VQ37などミドルクラスエンジンの主流となり、発展型としてGT-R用のVR38がある。つまり、新しいVR30は日産の独自開発の新世代エンジンであり、福島のいわき工場で生産されるという。

性能的には304ps仕様のベーシックなツインターボと、405psのスポーツ仕様の2タイプが用意される。ここ数年、日産の開発チームの多くのスタッフがEVやハイブリッドに割かれ、新型エンジンの開発は後れをとっていた。

それが突然400ps級のパフォーマンスをもつV6、3Lエンジンを公開するのだから驚くが、基本的にGT-RでV6、3.8L、550psエンジンを10年近く前から量産しているのだから、なぜ早くヨーロッパ型のダウンサイジングターボを出せなかったのか疑問が出るのはもっともだ。

ただ、GT-Rは非直噴の従来のパワー型ターボで、新しいターボは直噴技術によって燃焼をコントロールし、高効率の燃費型ターボエンジン。そのための技術は昔からある技術でも最先端の領域なのだ。近いうちに、スカイラインにもこの3Lツインターボが追加されるだろうが、燃費は2Lターボが13.6km/Lなのに対し、このV6、3L(おそらく304ps仕様)はほぼ同等の燃費を誇ることになることが予想される。

先行してきた、例えばBMW340iは3L直列6気筒のDOHCターボでパワーは326ps、燃費はJC08モードで13.5km/Lだ。スカイラインが北米でライバル視するメルセデスベンツCクラスのスポーツモデル、C450AMGは3LのV6ツインターボで367psを誇る。それでいてJC08モードは12.0km/Lと相当いい。

今回のVR30DETTには405ps仕様もあり、もし、これが日本でNISMO仕様ということになっても、C450AMG以上の燃費はマークしそうな気配だ。このパワーで12.0km/Lを超えるとなると、BMWやメルセデスベンツのミドルサイズクラスに対抗できる日本車がレクサスISに続き本格的に誕生することになる。

このエンジンの本当の目的が北米マーケットやミドルサイズのサルーンやSUVにあるとしても、日本車の技術力の高さの証明として、日本のクルマ好きは多少溜飲が下がる。そして、日本マーケットに導入され、新生スカイラインとしてよりスポーティなイメージを与えることに成功すれば、日産は日本を捨てた、という評判は変わってくる。

GT-RもZもこのVRがメインとなる

新型VR30DETTに注目するのはこのスカイラインだけではない。その向こうにあの大物たちが控えているからだ。そうGT-R、Zの存在がある。かねてから、次期GT-Rの心臓部にはV6、3Lターボを採用すること、同様に次期ZにもV6、3Lターボが使われることを予想してきた。

ただ、3LのV6エンジンに加え、モーターの追加やヨーロッパのスポーツカーのようにEVモードでも走行できるプラグインハイブリッドなど、次世代のスポーツカーとしてふさわしいモデルとして登場してくることを予想した。

Zの場合、スカイライン同様、メルセデスベンツのV6、3Lを搭載する可能性も指摘したし、シンプルなハイブリッドで対応することもあることなども予想。改めて当時のスカイラインの資料を精査してみると、開発呼称L53Hにはベンツ製のM274と呼ばれる2Lターボを積むことも、ルノー性の3Lディーゼルを積むことも、そして今回の3L、V6ターボとNAを積むことも記載してあった。

この時点では、VR30、という表記がなかったため、2L同様、ベンツから供給を受ける可能性を予想したのだが、今回の新開発のVR30は日産技術陣の意地とも言えるエンジンである。先祖とも言えるVQエンジンは北米で行われるテン・ベスト・エンジンアワードに94年から15年連続で選出される名機。日産も自らのブランドで伝統のV6を守り抜いたと言えるのだ。

次期GT-Rに関しては、ハイブリッドであること、PHVである可能性が高いこと、フロントタイヤはモーターで駆動する4WDであることなど、まだまだ情報は乏しい。Zについても、燃費をどう克服するかコンセプトが最終段階に入っていることなどが現時点での情報だ。

ただ、新しい直噴ガソリンのVR30DETTが生まれることで、メインのエンジンは決まったと言っていい。あとはハイブリッド技術や燃費対策をどうするかだけだ。

GT-Rは19年、そしてZも18~19年には出てくるはず。ともにこのV6パワーをいかした日産が誇るスーパースポーツとなる。まだまだ日産は日本を捨てていないということか。

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