ザックスは86の切り札か

86と言えば既に様々なモデルバリエーションがあるかと思いきや、トヨタのスペシャルコンプリートモデルは存在しなかった。86はショーワ製のダンパーを使っているのだけれど、改良型をどんどん提案してくるのだという。現在販売しているC型はB型と特性を変えているというが今回早くも新しいスペックになっているらしい。開発担当者によると「ショーワが驚くほどよくなっています。ヨーロッパのダンパーみたいな動きをしてくれるようになりました」。またミシュランの17インチタイヤ(プライマシーHP)を組み合わせているため、86の持ち味であるパワースライドに持ち込める。

続いてエアロキット付きのエアロパッケージFTを試す。こちらはザックスのダンパーがつく。韓国工場の生産となるが本国から技術者を呼んで最終仕上げまでおこなったという意欲作。微笑の入力でしなやかに動くため18インチタイヤ(ポテンザS001)を履いていてもまったく乗り心地は悪くない。ショーワの17インチも頑張っているが、ザックスは18インチで同等の乗り心地を実現している。やはり日本車の乗り心地が悪いのはダンパーのせい。このことは自動車メーカーも十分知っているのだけれど、調達部門の意向は大きい。ちなみに韓国ザックスはコスト的にも国産上級ダンパーとほぼ変わらないというので、今後採用されるかもしれません。

トヨタがザックスを使うようになると、ライバルメーカーも相当頑張らないといけない。絶対的なハンドリングは17インチ仕様の限界をそのまま引き上げた感じ。絶対的なバランスは若干パワーが足まわりに負けている感じ。限界を引き上げただけだとやっぱり「楽しさ」が足りなくなってしまう。エアロキット付きのザックスもなんとか自由自在にテールスライドを楽しめるようになっている。やっぱり86はのって楽しい。

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