月販5000台程度以上の量販車は多くの場合、フルモデルチェンジによって世代交代し、商品力の維持・向上を図る。サイクルは車種ジャンル、メーカーにより多少の差がある。4年程度のサイクルで最も短いのは軽自動車でダイハツのタント、ムーブ、スズキのワゴンR、スペーシア。などホンダのN-BOX、N-WGNは5年強と少し長い。
登録者だと以前は4~5年サイクルが5~6年に長引く傾向にある。それも量販のミニバン、コンパクトハッチバックなどに限定され、他のモデルはさらに延長される方向にある。比較的短めなのはトヨタのアルファード/ヴェルファイア、ノア/ヴォクシー、プリウス、アクア、クラウン、ホンダステップワゴン、フィット、日産セレナ、ノート、マツダデミオ、スズキスイフトなどである。
メーカーによる格差もある。量販モデルの多いトヨタは短めで、他はホンダ、日産の一部車種を除き長引く傾向がある。販売台数が頭打ちになり、開発投資の回収が遅れつつあるためだ。ここ数年は市場ニーズの高いミディアムやコンパクトクラスのSUVの新顔が多く登場しており、今後は5~6年でのサイクルの仲間入りをする可能性がある。