三代目スマートは、ルノー(トゥインゴ)との共同開発で採算の改善を目指している。
日本向けは元祖スマート的な「フォーツー」より、4人乗りの「フォーフォー」を主役に据えて昨年登場したが、3気筒のNA 1Lエンジン(71ps)+DCTはかなり激遅。
軽のノンターボと互角ぐらいながら、4人乗りだとつい普通のコンパクトカー気分になってしまうので、この遅さがかなりきつかった。それで今回、本国向けにラインアップされていた3気筒の897ccターボ投入。
トルクが9.3kgmから13.8kgmへ大幅アップした効果は絶大で、実に軽快に加速する。ターボラグもほとんど感じない。
特にフォーツーだとRR感もバリバリで、超ショートホイールベース+後ろから押される感覚が最高。カブリオターボをオープンにすれば、走り始めた瞬間からこれはいいという感じ。
もちろん4ドアのフォーフォーだって、走りの実力は相当高められた。これなら大人が3人くらい乗っても不満なく走ってくれるだろう。
ターボの追加で魅力が大きく増したスマート。あえて不満な点を上げれば、内装デザインにワクワク感が足りないことだろうか。この辺はトゥインゴの方が上かも。
- 基本的にフォーツーと共通となるフォーフォーのインパネ。ハンドル右奥には回転計と時計が追加されている。
- ラゲッジ下に収められた0.9Lの直3ターボエンジン。エンジンを外すことで簡単にアクセス可能。
- フォーフォーのシート。後席を備える4人乗りだが正直、後席はあまり広くない。リアウインドウが下がらないのはルノートゥインゴとも共通の仕様。
- フォーツーターボは「カブリオターボリミテッド」と「ターボマットリミテッド」(241万円)が限定で用意される。フォーフォーのターボはカタログモデル(NAもあり)
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スマート・フォーツー、フォーフォー主要諸元
フォーツーカブリオ ターボリミテッド |
フォーフォーターボ | |
全長☓全幅☓全高(mm) | 2755☓1665☓1540 | 3550☓1665☓1545 |
ホイールベース(mm) | 1875 | 2495 |
車重(kg) | 990 | 1060 |
エンジン | 直3 DOHC 897cc+ターボ | |
最高出力(ps/rpm) | 90/5500 | |
最大トルク(kgm/rpm) | 13.8/2500 | |
トランスミッション | 6速DCT | |
JC08モード燃費(km/L) | 22.0 | |
価格 | 248万円 | 256万円 |