2Lクラスダウンサイジングターボでは一歩先を行く欧州車では、実に様々なバリエーションが展開されているのが目を引く。バリエーションと言っても、同じメーカー内で複数のエンジンタイプを持っているのではなく、基本的には「同じエンジン」を異なるチューニングで複数のパワースペックで展開しているのである。
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2Lターボエンジンのパフォーマンス
現在、2Lターボエンジンで最もハイパフォーマンスなのがベンツA45AMGに搭載される「M133型」で360ps/45.9kgmというパワースペックを発揮する。しかしこのエンジン、元を正せばAクラス(A250)などに搭載される211ps/35.7kgm仕様の「270M20型」、さらに言えばこの1.6Lバージョン(A180などに搭載)である「270型」エンジンと基本部分は共用する。
2L仕様では83.0☓92.0mmのボア☓ストロークで1991ccの総排気量となり、このエンジンのFR用縦置き仕様はCクラスやEクラス、さらにはスカイライン200GT-tなどにも搭載されている。このように、一つのエンジンでさまざまなパフォーマンスに対応したバリエーション展開ができるのが現在の過給エンジンのポイントなのだ。
パフォーマンス系でみていくと、日本が誇るスバルWRX STIのEJ20が308ps/43.0kgmで気を吐いている。また10月下旬に日本デビュー予定のシビックタイプRも2Lターボで310ps/40.8kgmとハイパワー。メガーヌRSの265ps/36.7kgmも頑張っているが、アウディTTSの286ps/38.8kgmもパンチのある動力性能を味わわせてくれる。
これと対照的なのがBMW320iやベンツC200などのコンフォート&エコ系。最高出力は共に184psで最大トルクはBMWが27.5kgmでベンツが30.6kgm。これらも実際に乗って走らせれば十分すぎる動力性能に驚かされるはずだ。こうしたチューニングの幅が広く自由自在なのがダウンサイジングターボの可能性だ。
日欧米2Lクラス ターボエンジンスペック比較
車名 | エンジン | 排気量(cc) | 最高出力(ps/rpm) | 最大トルク(kgm/rpm) |
レクサスIS200t | 直列4気筒DOHCターボ | 1998 | 245/5800 | 35.7/ 1650-4400 |
スカイライン200GT-t | 直列4気筒DOHCターボ | 1991 | 211/5500 | 35.7/ 1250-3500 |
スバルWRX S4 | 水平対向 4気筒DOHCターボ |
1998 | 300/5600 | 40.8/ 2000-4800 |
スバルWRX STI | 水平対向 4気筒DOHCターボ |
1994 | 308/6400 | 43.0/4400 |
ホンダシビック タイプR |
直列4気筒DOHCターボ | 1998 | 310/6500 | 40.8/2500 |
BMW320i | 直列4気筒DOHCターボ | 1998 | 184/5000 | 27.5/ 1350-4600 |
BMW330i | 直列4気筒DOHCターボ | 1998 | 252/5200 | 35.7/ 1450-4800 |
メルセデス・ ベンツC200 |
直列4気筒DOHCターボ | 1991 | 184/5500 | 30.6/ 1200-4000 |
メルセデス・ ベンツC250 |
直列4気筒DOHCターボ | 1991 | 211/5500 | 35.7/ 1200-4000 |
ボルボV40 T5 Rデザイン |
直列4気筒DOHCターボ | 1968 | 245/5500 | 35.7/ 1500-4800 |
キャデラックATS | 直列4気筒DOHCターボ | 1998 | 276/5500 | 35.9/ 1700-5500 |
ルノーメガーヌRS | 直列4気筒DOHCターボ | 1998 | 265/5500 | 36.7/3000 |
ベンツA45AMG | 直列4気筒DOHCターボ | 1991 | 360/6000 | 45.9/ 2250-5000 |
アウディTTS | 直列4気筒DOHCターボ | 1984 | 286/ 5300-6200 |
38.8/ 1800-5200 |