車体サイズを感じさせないその身のこなしに驚いた!
久々のFRサルーン、ジュリア登場で盛り上がるアルファロメオ。
けれども、本命はむしろこちら、SUVのステルヴィオだ。
ジュリア同様、新開発のFRプラットフォーム「ジョルジュ」を使う。
今のところ、全グレードがQ4、つまり4WDとなる。
ライバルはポルシェマカンやBMWX3、MベンツGLCだ。
内外装のデザインを含め、基本的には「背の高いジュリア」である。
サスペンション形式やホイールベースもジュリアと同じ。
エンジンラインアップも同様だ。
ということは、ジュリア・クアドリフォリオのステルヴィオ版も存在する。
砂漠のリゾートホテルを起点に、パールホワイトのステルヴィオQ4クアドリフォリオで走り出す。
心臓部には、フェラーリとの協力で生まれた2.9L90度V6ツインターボの510馬力エンジン+8ATが収まる。
4WDであること以外は、ジュリア版と全く同じ仕様だ。
ドライブモードをRACE、変速をマニュアルに変え、爆音を響かせ駆け上がる。
加速そのものはジュリアより安定していたが、背の高い分、違う質のスリルがあった。
何より驚いたのは一層シャープになったハンドリング。
トルクベクタリングの効きが凄まじく、車体の前半ごとカツーンと内側を向く。
その動きを予測してアクセルペダルに込める力を調整すれば、まるでスポーツカーのようにあらゆるベンドを駆け抜ける。
なるほど、いま世界で最も楽しい、かつ最速のSUVだとFCAが胸を張るわけだ。
日本導入は2018年上半期中。
まずはジュリアヴェローチェ相当のグレードからやってくる。
クワドリフォリオは、少し遅れての上陸となりそうだ。
ステルヴィオQ4クワドリフォリオ諸元表
全長☓全幅☓全高(mm) | 4702☓1955☓1681 |
ホイールベース(mm) | 2818 |
車重(kg) | 1830 |
エンジン | V6ツインターボ |
総排気量(cc) | 2891 |
最高出力(ps/rpm) | 510/6500 |
最大トルク(kgm/rpm) | 61.2/2500 |
トランスミッション | 8速AT |