ローダウンなしで、しっかり感のある走りを手に入れたフリードモデューロX。
コンプリートモデルの中でもひときわ異彩を放つ。
- エアロダイナミクスで安定性向上
- ローダウンなしでのチューニング
- 後席でも分かる乗り心地の良さ
- 一目でわかる専用エクステリア
モデューロXといえば、開発アドバイザーを土屋圭市さんが務めていることで知られる。
鷹栖のホンダテストコースを満足のいくまで走ったというフリード・モデューロXの走りは気になるところ。
モデューロXの特徴は、単なるサスペンションのチューニングでスポーツ方向に乗り味を変えているのではないこと。
空力を考えた専用フロントバンパーを装着することで、空気を車体の下に導き、リフトバランスを最適化しているのだ。
車高の高いミニバンの場合、これが予想以上に効果があり、横風との戦いとなる東京湾アクアライン(試乗時は8m/秒)を走った時の安定感は、ノーマルよりも数段上。
ステップワゴン・モデューロXでは17インチタイヤを装着し、15mmのローダウンとなっていたが、フリード・モデューロXはノーマルと変わらない185/65R15タイヤを装着し、最低地上高も135mmのままとなっている。
その代わり、専用アルミホイールの剛性を最適化し、サスペンションのチューニングと合わせて4輪の接地性を高めている。
路面の継ぎ目でも、ガツンと言う初期入力をいなしてくれる。
どうしても1モーターのハイブリッドの場合、車重が重くなるせいか、ばたつきを感じることもあるが、フリードモデューロXは剛性が上がっているのだろう、ベースモデルよりも乗り心地がフラットだ。
これは後席でも同様で、ドライバーだけでなく、奥さんや子供たちにも自慢できるポイントだ。
ただ、モデューロXの場合、エアロダイナミクスと足回りのセットでのチューニングなので、どうしても値段が上がってしまう。
サスペンションとアルミホイールだけ、セット25万円くらいで走りの質感アップが可能になれば、多くのファンが獲得できるはずだ。
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フリードハイブリッド モデューロX ホンダセンシング
全長☓全幅☓全高(mm) | 4290☓1695☓1710 |
ホイールベース(mm) | 2740 |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量(cc) | 1496 |
最高出力(ps/rpm) | 110/6000 |
最大トルク(kgm/rpm) | 13.7/5000 |
モーター最高出力(ps/rpm) | 29.5/1313-2000 |
モーター最大トルク(kg/rpm) | 16.3/0-1313 |
トランスミッション | 7速DCT |
サスペンション | ストラット/ストラット |
車重(kg) | 1460(6人乗り) |
最低地上高(mm) | 135 |
価格 | 313万920円 |