新型プリウスPHVはJC08モード燃費37.2km/L、EV走行距離68.2km
昨年突如、発売が延期され、ホームページで2月発売とだけアナウンスされていたプリウスのプラグインハイブリッドモデル「新型プリウスPHV」が正式デビュー。2月15日に発表される。
先代モデルはプリウスに外部充電機能をつけたPHVだったが、新型はEV走行性能を強化したのがポイント。
先代比で約2倍となる8.8kWの総電力量を誇る新開発の大容量リチウムイオンバッテリーを採用し、満充電からのEV走行距離は68.2kmを実現。
先代型モデルの26.4kmから大幅に向上し、アウトランダーPHEVの60.8kmもしっかりと超えてきた。
これまでEV走行距離は60km以上という目標値を公表していたが、他車を圧倒する航続距離を実現。
これによって、1日の移動をEV走行でカバーすることも可能。運転感覚も含めてEVとしての性能を大幅にアップしている。ちなみに、EV最高速度も135km/hまで引き上げた。
さらに、PHVとして使い勝手のポイントとなるのが急速充電への対応だ(「S」はオプション設定)。
自宅などでは200Vに加えて、工事不要な100Vも選択可能。急速充電では約20分で80%充電可能と、外出先で手短に充電できるから便利だ。
また、太陽光発電システムをルーフに採用(「S」「Sナビパッケージ」はオプション)したのも大きな特徴。
最大で一日あたり6.1km走行分の電力をまかなえるという。新型はプラグインハイブリッドとして劇的に進化した。
その一方で新型は、外観デザインをプリウスと差別化させたのもポイントだ。フロント周り、リア周りともにPHV専用デザインとなったわけだが、その他デザイン上のハイライトと言えるのが、2つの膨らみを持つ「ダブルバブルバックウィンドウ」。
このバックドアの骨格をCFRP(炭素繊維強化樹脂)製にした事で、ボディ剛性を確保しながら大幅な軽量化も実現している。
そして注目のJC08モード燃費はハイブリッド燃費で37.2km/L。新型PHVは大容量バッテリーなどによって車重がプリウスよりも約150kgも重く、その分燃費性能では不利になるわけだが、プリウスの主力グレードと同燃費を実現してきた。
グレードはベーシックモデルから、「S」「Sナビパッケージ」「A」「Aレザーパッケージ」「Aプレミアム」の5タイプ。
「S系」と「A型」では、ソーラーパネルやブラインドスポットモニター、パーキングアシストなどの装備の有無が主な違いとなっている。
価格帯は326万1600~422万2800円で、プリウスの約80万~100万円高。納期は1月中旬の予約で4月以降になる見込みだ。
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新型プリウスPHV価格
Aプレミアム | 422万2800円 |
Aレザーパッケージ | 406万6200円 |
A | 380万7000円 |
Sナビパッケージ | 366万660円 |
S | 326万1600円 |
プリウスPHV A 主要諸元
全長☓全幅☓全高(mm) | 4645☓1760☓1470 |
ホイールベース(mm) | 2700 |
車両重量(kg) | 1530 |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
排気量(cc) | 1797 |
エンジン最高出力 (ps/rpm) |
98/5200 |
エンジン最大トルク (kgm/rpm) |
14.5/3600 |
モーター最高出力(ps) | 72 |
JC08モード ハイブリッド燃費(km/L) |
37.2 |
EV走行距離(km) | 68.2 |
エコカー減税 | 免税 |
価格 | 380万7000円 |