2023年10月12日、ホンダと三菱商事は「EVと車載バッテリーを通じたユーザーの価値向上」に関するプロジェクトを共同で始動したことを発表しました。
ホンダと三菱商事、EV分野で協力
脱炭素社会に向けて電気自動車(EV)の普及を促進するために、ホンダと三菱商事は日本国内で共同プロジェクトを推進するための合意書に署名しました。
今後、EVとその車載バッテリーを通じてユーザーの価値向上を図るため、次の分野での協議が行われる予定です。
バッテリーの寿命管理事業
2024年から順次販売予定の軽量EVに搭載されるバッテリーに対して、バッテリーモニタリング機能を向上させ、バッテリーの寿命を最大限に活用します。バッテリーのライフサイクル管理を進め、価値を最大化します。
スマート充電とV2Gを活用したエネルギー管理事業
最先端の制御技術を使用し、EVユーザーの電力コストを最適化するスマート充電とV2G(車両からグリッドへの電力供給)サービスを提供し、グリーン電力を利用します。
この取り組みについて、ホンダの三部敏宏社長は次のように述べています。「ホンダは今後、本格的なEVの普及拡大期に向け、車両の販売だけでなく、バッテリーをエネルギー源として活用するエネルギーマネジメント、希少資源を多く含む車載用バッテリーのリユース・リパーパスを含むリソースサーキュレーションの実現に積極的に取り組んでいきます。今回の日本の軽EVにおける三菱商事との取り組みを皮切りに、各地域のマーケット特性に合わせ、様々なパートナーと共に長期視点でのカスタマーバリューの最大化とサステナブルな事業基盤の構築を目指していきます」。
三菱商事の中西勝也社長も、「三菱商事はCASE/MaaS/カーボンニュートラルといった世界的な潮流に伴い、モビリティとエネルギー/サービス・データといった異なる産業セクターの融合が不可逆的に進展する中で、電動化と脱炭素化の両立に向けた新たなビジネスモデル構築を目指し、産業横断的な新たなサービスの創出等に取り組んで参ります」と述べました。