ミニバンのデザインは年々スポーツ方向に向かっているが、新型セレナもこれまで以上にフレッシュなものになる。フロントマスクは、ライトを上下に分割したような印象となり、フェンダーのデザインもしっかり感のあるものになった。
サイドフォルムは大型のスライドドア採用で乗降性にすぐれる事をうかがわせる。ハイウェイスターはどうやら個性的なリアスポイラーが採用されるようだ。
エクステリアに迫力が出たところで気になるのは経済性。当初発売になるのは2Lガソリンモデルとなるが、1年後と予想されるタイミングで追加されるハイブリッドモデルに注目。エンジンは1.2Lで、発電用に使うシリーズ式ハイブリッドであることが最大の特徴。JC08モード燃費は24.0km/Lとなり、ノア&ヴォクシーハイブリッドの23.8km/Lを凌ぐ。エンジン出力はエンジンが小さいため79psと低いが、リーフと同様の強力なモーターが組み合わされることで、EV走行時間お増やし、燃費を向上させるものだ。
そのため搭載されるリチウムイオンバッテリーも1.7~1.8kWhと大きい。ただし、新型セレナはハイブリッドを見越して開発されており、前席下に収納され、居住性に支障はない。
セレナのもう一つの注目は「自動運転」の第一歩となるパイロットドライブ1.0を搭載すること。高速道路の単独レーンに限り、アクセルとブレーキを自動で制御するというもの。
渋滞に遭遇すると前車に合わせて自動で止まり、走り出すと自動で追随するというものだ。アダプティブクルーズコントロールと違うのは停止後一定時間以内でしか自動的に再スタートしないと言った制約がないこと。
さらにハンドル操作もしてくれると言うから、半自動運転と言っていい画期的なものだ。家族を乗せるミニバン、セレナに初搭載というところに日産の意欲と自信がうかがえる。この夏、セレナの登場でミニバン戦線が面白くなりそうだ。
次期セレナハイブリッド予想諸元
全長☓全幅☓全高(mm) | 4700☓1695☓1870 |
ホイールベース(mm) | 2860 |
車重(kg) | 1650 |
エンジン | 直3、1.2LDOHC+ モーター |
エンジン最高出力/ 最大トルク(ps/kgm) |
79/10.8 |
モーター最高出力/ 最大トルク(ps/kgm) |
100/24.0 |
駆動方式 | FF |
JC08モード燃費(km/L) | 24.0 |
予想価格 | 300万円程度 |