中古車相場:439万~1200万円(NISMOは含まず)
現行型価格帯:996万840~1369万9800円(NISMOは1870万200円)
デビュー時スペック
- 2007年10月発表
- 全長4655×全幅1895×全高1370mm
- エンジン:V6ツインターボ、3799cc
- エンジン発生出力:480ps/60.0kgm
- 価格帯:777万~834万8000円
車の流通量が増加し値落ち傾向
今年8月より販売を開始した日産GT-Rの2017年モデル。前評判が高く、予約だけで800台もの受注が殺到した。800台というのは現在流通しているGT-Rの中古車数=200台の、実に4倍という驚くべき数字だ。
GT-RからGT-Rへの乗り換えというユーザーも多いようで、中古車の流通台数は3ヶ月前に比べて50台も増加している。
そして平均価格は9月までは750万円付近を横ばいで推移していたが、10月に入ると値落ちが始まり、わずか半月で35万円という大幅ダウンとなっている。
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GT-Rの狙い目
では、どの年式が寝落ちしているのかと言うと、最も流通台数の多い2007年~2008年モデルは流通台数が増えているものの、3ヶ月でわずか5万円ほどの寝落ち。これは当面の底値値に達している。
一方2008年~2009年モデルは、690万から580万円と、110万円の値落ち、2010年~2011年モデルが810万から750万円と60万円の大きな値落ち幅を記録。この割安感の出た年式が狙い目だ。
2013年に水野氏から田村氏へと開発がバトンタッチされたが、現在のところ水野市時代のモデルが値落ちとなっている。2017年モデルのデリバリーが進むと、値落ちが拡大する可能性も高い。
- 約10年というモデルライフを持ち、さらにNISMOのような、やや特殊な個体もあるため、実際の価格の幅はかなり広い。開発責任者であった水野氏の思想が色濃く反映された、2013年モデルまでが人気を集めているかと思われたが、売値で判断するかぎり、そこまで影響はでていないもよう。
最新モデルに近づけるためにできることは
初期のGT-Rは正直、速いけど快適性が良くない。新しい年式のモデルであるほど良くなっているし、エンジンフィールも相当に向上している。
色々手が加えられているので、同じようにするのはなかなか難しいが、そこで紹介したいのがNISMOの「バージョンアップメニュー」。
07~10年モデルに向けて、13年モデルの性能を引き出すことを目的に開発したという吸排気気系パーツやインジェクター、エンジンとミッションのコンピュータ、サスペンションキットなど各種アイテムが販売されている。
エンジン関連はNISMO保証もつくと言うから安心だ。価格はフルにやると142万800円とそれなりに高いものの、装着すれば劇的に変わるのは、紛れもない事実。
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おすすめ中古車情報
水野氏が手がけたモデルを探している人も多いが、高年式のものを探している人も多いということで、現状はどの年式が特別人気という傾向は見受けられない。
物件探しで多い条件は、「ワンオーナー」「フルノーマル」「禁煙車」「修理歴なし(無事故車)」といったもので、全体的に見て走行距離が少ない車両が多い。17年モデルが発売されたことで、優良物件がさらに多くなると思われる。
(例)
- 2008年式プレミアムエディション(548万円、車検17年3月)
走行距離:1万7250km/ダークメタルグレー、禁煙車、サッチャム準拠防盗システム - 2013年式ピュアED For TRACK PARK(858万円、車検18年3月)
走行距離:2350km、オーロラフレアブルーパール、サッチャム防盗、レイズ製ホイール - 2015年式トラックEDエンジニアード by ニスモ(1018万円、車検18年4月)
走行距離:170km、アルティメイトメタルシルバー、ワンオーナー、禁煙車、特別塗装色