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車中泊避難の注意点 エコノミークラス症候群など

エコノミークラス症候群。これは04年に発生した新潟・中越地震において、車中泊の避難生活者に多くみられた肺血栓塞栓症、深部静脈血栓症など、血液の滞留や凝固によって血管を詰まらせてしまう一連の症状であり、ときに航空機のエコノミークラスなどの狭い座席に長時間座っていた時にも発症するため、この名前が付けられています。中越地震では11名の被災者が発症、4名が亡くなったために震災関連死として、一般に認知されました。

長時間の座位、下肢屈曲姿勢や運動不足などのほか、水分摂取不足などが血流の凝固や滞留の原因となります。災害時には、水不足などやトイレ問題(場所が遠い、汚れている)などで、特に女性が水の摂取を控える傾向があり、それによって症状が悪化してしまいます。

これらの血栓塞栓症、血栓症では、静脈にできた血の塊(血栓)が血流に乗って動脈に詰まってしまうと突然に呼吸困難や胸痛など襲われ、症状が重い場合は死に至るという恐ろしい病気です。高齢者や肥満の症状がある人、さらに女性の発症率が高いことでも知られています。

4月に発生した熊本地震においても車中泊の女性が脳動脈血栓塞栓症で亡くなっていて、熊本県下の医療機関には4月18日の時点ですでに18人がエコノミークラス症候群の疑いで搬送されています。

予防は下肢部の血流の滞留を防ぐための運動や、ストレッチ、ふくらはぎのマッサージなどが有効で、同時にこまめな水分補給などをして水分不足を防ぐ必要があります。また、珈琲やアルコールなどの大量摂取は利尿作用があるため控えるべきで、就寝の際には下肢を曲げた状態(座位など)で就寝しないように注意すべき。過去最大規模の車中泊が行われているこの災害では、さらなる被害の拡大が心配されています。

車内で一日中閉じこもったりせず、日中は散歩をしたり、ボランティアなどの軽作業をするなど、適度な運動を常に心がけるようにしましょう。

夜間、基本はエンジンを切って就寝すべきだと思いますが、マフラー周辺から排気ガスが回ってこないように車体後部に障害物がないように気をつけましょう。窓を閉めていてもエンジンルームや車体下部から排気ガスが侵入するケースもありますので気をつけましょう。

他にも、これから夏場に向かって気温が上昇した場合に被害が考えられる熱中症や脱水症状の危険や車内の換気などにも注意しなくてはなりません。お子さんやペットなど、締め切った車内にくれぐれも長時間放置することのないようにしてください。

エコノミークラス症候群予防のために

  • つま先を引き上げる
  • 足を上下につま先立ちする
  • 膝を両手で抱え、足の力を抜いて足首を回す
  • ふくらはぎを軽くもむ
  • こまめな水分補給を行う

これから夏は暑さにも注意

これからの季節は夏は車内の温度が高くなるので注意。真夏に締め切った車内の温度を測ったところ、80度以上の温度を記録した。夏の車中泊ではエアコンをつけずに閉め切ることはないと思うが、昼間に仮眠をとるような場合は熱中症や脱水症状に十分気をつけるようにしたい。

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