今年2月に予約受注がスタートしていたが、まだ日本に上陸していなかったポルシェボクスターのニューモデル、「718ボクスター」が6月1日に初披露された。
今回ボクスターは、車名に「718」が加わったわけだが、これは50~60年代にサーキットで活躍したレーシングモデル「ポルシェ718」の名が与えられたもの。実は基本骨格はこれまでの先代モデルがベースなのだが、コードネームは「981」から新型では「982」に変更。コンセプトも一新したフルモデルチェンジとなっている。
先代ベースとはいえ、単なる改良ではないことはエンジンを見れば明らかだ。ミドシップに搭載されるエンジンは従来の水平対向6気筒から2気筒が減って新開発の水平対向4気筒に変更。レーシング718と同じ「ミドシップ&フラット4」のレイアウトから「718」の名前を受け継いでいるのだ。
その新型水平対向4気筒は最新のターボ技術が投入されて、ハイパワー化だけでなく高効率化も追求。ベースグレードは排気量が2Lで300ps/38.8kgm、上位グレードの「S」は2.5Lで350ps/42.8kgmを発揮。ノンターボの2.7Lと3.4Lを搭載していた従来モデルよりも、両グレードともにパワーが35psアップし、燃費は最大13%削減されている。
シャシーは大幅なチューニングによって飛躍的に剛性感を高めた上、電動パワステを10%ダイレクトにするなどで、俊敏性、安定性とも向上。
中身が進化しただけじゃなく、エクステリアもフロント回りやボディサイドをはじめ、ほとんどの部分のデザインを変更してシャープさを強調。実際のパッと見の印象も大きく変わった。
価格は先代型より20万~60万円程度アップして、658万~904万4000円。全国のディーラーでは6月末頃から展示され、試乗もできるようになるそうだ。
価格は、718ボクスターの6速MTが658万円、7速PDKが700万4000円。718ボクスターSの6速MTが852万円、7速PDKが904万4000円。
718ボクスターS 主要諸元
全長☓全幅☓全高(mm) | 4379☓1801☓1280 |
ホイールベース(mm) | 2475 |
車両重量(kg) | 1385 |
エンジン | 2.5L、水平対向4+ターボ |
最高出力(ps/rpm) | 350/6500 |
最大トルク(kgm/rpm) | 42.8/1900~4500 |
燃費(100kmあたり/複合) | 7.3L |
トランスミッション | 7速PDK |
価格 | 904万4000円 |