450万円オーバーのハイブリッド車は、どれもプレミアムモデルとなる。レクサスのほとんどのハイブリッド車がこのクラスで、ラグジュアリーSUVのRXやクーペのRC、マイナーチェンジで大幅なフェイスリフトを受けたGSは昨年登場したばかりの注目車。そのほか、VIP仕様のクラウンマジェスタ、シーマ、LS600hなどもハイブリッドだ。
日産スカイラインハイブリッド
●JC08モード燃費:18.4km/L-16.8km/L
●プライスゾーン:468万3960-582万9840円
現行型の13代目はハイブリッド車だけで登場。世界初のダイレクトアダプティブステアリング(DAS)と1モーター2クラッチを組み合わせたハイブリッド車の心臓は3.5LのV型6気筒だ。システム出力364psを誇る350GTハイブリッドは排気量の大きいエンジンを積んでいるから刺激的な加速を披露する。スポーティ度は高く静粛性も素晴らしい。また、7速ATだからCVTでは真似できない小気味良い変速フィールを実現している。モーター走行の守備範囲が広いのも魅力の一つだ。
購入データ
人気グレード:350GTタイプP 513万6480円
JC08モード燃費:18.4km/L-16.8km/L
最大値引き:22万-23万円
納期:2ヶ月
レクサスNX300h
●JC08モード燃費:21.0km/L-19.8km/L
●プライスゾーン:492万-582万円
RXの弟分として送りだされたプレミアム志向のクロスオーバーSUV。洗練されたフォルムを身にまとい、駆動方式はFFの2WDとフルタイム4WDを設定した。4WDは後輪をモーターで駆動する方式だ。2.5Lの4気筒エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド車は、3Lのガソリンエンジンを積む車と同等の実力を誇る。
ラグジュアリー装備にこだわるならバージョンL、スポーティな走りを好むならFスポーツがいい。とくに2WDのFスポーツはスポーティ度が高い。オールマイティを望むなら4WDだ。いずれにしても長く付き合えるだろう。
購入データ
人気グレード:Fスポーツ 556万円
JC08モード燃費:21.0km/L-19.8km/L
最大値引き:10万-11万円
納期:2ヶ月
レクサスIS300h
●JC08モード燃費:23.2km/L-21.0km/L
●プライスゾーン:499万9000-627万8000円
レクサスの中では最もコンパクトなFR車で、スポーティー度の高い走りをセールスポイントにしている。パワートレーンは2.5L直4エンジン+モーターのハイブリッドだ。このTHSⅡシステムは効率の高さが魅力で、すぐれたドライバビリティと良好な燃費を実現している。ハイブリッド車の中ではハンドリングも軽快。スマートな身のこなしを見せ、コントローラブルだ。販売の主力はターボ搭載の200tに移ったが、大人っぽい走りを期待するならハイブリッド車になる。4WDが選べるのもIS300hのいいところだ。
購入データ
人気グレード:Fスポーツ 557万2000円
JC08モード燃費:23.2km/L-21.0km/L
最大値引き:10万-11万円
納期:2ヶ月
レクサスRC300h
●JC08モード燃費:23.2km/L
●プライスゾーン:565万-629万円
レクサスのスポーツイメージを高めるために投入されたFRのスポーツクーペだ。モータースポーツにも参戦し、走りの良さをアピールする。ハイブリッド車の心臓は、クラウンやISと同じシステム出力220psの2.5Lの直4エンジンにモーターのTHSⅡシステム。駆動方式は後輪駆動のFRで4WDは用意されない。キャビンは2+2レイアウトの4人乗りだ。後席はちょっと狭い。標準仕様のほか、スポーティなFスポーツとラグジュアリー度にこだわったバージョンLを設定した。
購入データ
人気グレード:Fスポーツ 627万円
JC08モード燃費:23.2km/L
最大値引き:14万-15万円
納期:2ヶ月
レクサスRX450h
●JC08モード燃費:18.8km/L-18.2km/L
●プライスゾーン:602万5000-728万5000円
レクサス初のプレミアムSUVとして送り出され、現行モデルは日本で2代目、北米市場では第4世代。先代モデルより、ボディは一回り大きくなった。また、走りの実力を高めるとともに上質感と快適性を引上げている。キャビンは後席でも満足できる広さだ。荷室も広い。環境性能にこだわったイメージリーダーといえるのが450hだ。新たにデュアルVVT-iWを採用した3.5LのV6エンジンにモーターを組み合わせた。上質かつパンチのある走りを見せる。4WDのほか2WDも選べる。
購入データ
人気グレード:バージョンL 702万5000円
JC08モード燃費:18.8km/L-18.2km/L
最大値引き:12万-13万円
納期:2ヶ月
レクサスGS300h/450h
●JC08モード燃費:23.2km/L-18.2km/L
●プライスゾーン:615万3000-846万3000円
レクサスISより上級のプレミアムスポーツセダン。レクサスの中では唯一、2種類のハイブリッド車を設定している。まず直噴化した3.5LのV6DOHCエンジンにモーターを組み合わせた450hが登場。13年秋に2.5Lの直4直噴エンジンにモーターの30ohを投入した。現行モデルはプラットフォームを一新し、居住性だけでなく走りも実力も大幅にレベルアップしている。大人の上質ムードを重視する人はV6エンジンの450hだ。
購入データ
人気グレード:Iパッケージ 654万9000円
JC08モード燃費:23.2km/L-18.2km/L
最大値引き:14万-15万円
納期:2ヶ月
日産フーガハイブリッド
●JC08モード燃費:18.0km/L-17.8km/L
●プライスゾーン:620万6480-681万480円
日産のドライバーズセダンの頂点。ハイブリッドは、スポーティ感覚の強い1モーター2クラッチ式。パンチ力のあるモーターと3.5LのV6エンジンによる気持ちいい加速が自慢。静粛性も高級車にふさわしい仕上がりとなっている。軽快なハンドリングとともに世界最高レベルの安全性能も身につけた。最新のフーガは新型のミリ波レーダーを搭載し、2台前の車の挙動を把握することができる。
購入データ
人気グレード:ハイブリッド 620万7480円
JC08モード燃費:18.0km/L-17.8km/L
最大値引き:23万-24万円
納期:2ヶ月
日産シーマ
●JC08モード燃費:16.6km/L
●プライスゾーン:756万-864万円
日産車のフラッグシップだ。1時期、姿を消していたが、フーガをベースにして復活をとげた。フーガのホイールベースを150mmストレッチしたVIP仕様で、後席の足元空間は余裕たっぷりである。中折れ式電動リクライニング機構やシートヒーターなど、快適性の高さも群を抜く。
ハイブリッドシステムもフーガから譲り受けた。熟成の域に達した3.5LのV型6気筒エンジンに、1モーター2クラッチ式のハイブリッドシステムを組み合わせている。車重はフーガより100kgも重いが、走りは力強い。静粛性や乗り心地も一級だ。VIP系はレザーシートを奢る。
購入データ
人気グレード:VIP G 864万円
JC08モード燃費:16.6km/L
最大値引き:24万-25万円
納期:1.5ヶ月
トヨタ クラウンマジェスタ
●JC08モード燃費:19.0km/L-18.2km/L
●プライスゾーン:633万-695万円
クラウンのVIP仕様として愛されているマジェスタは、現行モデルでクラウンよりのポジションへとシフトした。だが、ホイールベースは75mmストレッチされ、後席重視の設計は揺るいでいない。ただし、V8エンジンは整理され、ハイブリッド専用モデルとなっている。ハイブリッドシステムはTHSⅡを採用するが、4WDは2.5Lの直4エンジンにモーターを組み合わせた。2WDは4WDとパワートレインが異なり、3.5LのV6エンジンにモーターを組み合わせている。購入時には大いに悩むところだ。
購入データ
人気グレード:Fバージョン 695万円
JC08モード燃費:19.0km/L-18.2km/L
最大値引き:24万-25万円
納期:2ヶ月
レクサスLS600h/600hL
●JC08モード燃費:11.6km/L
●プライスゾーン:1081万1000-1595万4000円
高級車ブランド、レクサスのフラッグシップセダンだ。日本では三代目までレクサスを名乗っていたから親しみやすい。現行モデルからレクサスLSとして発売された。V型8気筒ガソリンエンジンのLS460も用意されているが、主役はハイブリッド車のLS600hである。
エンジンはシルクのように滑らかな5LのV型8気筒DOHCで、これにモーターを組み合わせた。駆動方式はFRではなく、トルクスプリット式のフルタイム4WDだ。標準ボディの他、ストレッチバージョンの600hがある。発売から間もなく10年になるが、魅力はあせない。
購入データ
人気グレード:バージョンC Iパッケージ 1148万円
JC08モード燃費:11.6km/L
最大値引き:14万-15万円
納期:2ヶ月