新型ロータリークーペ&新型7人乗りSUV。「RX-VISION」は市販化に向け超進化
RX-VISIONⅡ
次世代ロータリーエンジン+電動化技術。21世紀を走るにふさわしいスポーツとして登場
SKYACTIV戦略の成功で、現在最も勢いのある国産メーカーの一つとなったマツダ。しかし、そんなマツダにも、まだ一つだけ欠けているパズルのピースがある。
それがロータリーエンジンだ。前回の東京モーターショーに、ロータリーエンジン搭載のコンセプトモデル「RX-VISION」を出展。「マツダはロータリーをあきらめていないんだ」とファンを喜ばせたが、その後、大きな動きは伝わってこない。
しかし2017年はマツダのロータリーにとって50周年という特別な年。このタイミングに合わせて、マツダは新しいロータリーエンジン搭載モデルを提案してくる。
ボディサイズなどの詳細はまだ不明だが、全長は前回の「RX-VISION」よりかなり短くなるのは間違いない。「RX-VISION」はスタイルこそよかったものの、コンパクトさをウリにするロータリーエンジン搭載の割にはノーズが長すぎるのだ。
また、サスペンションストロークに関しても、より現実的な数値を確保するためフェンダーの峰部分が高くなり、全体に塊感と凝縮感が増したデザインとなる。
そのボディに収まるエンジンはSKYACTIV-Rと呼ばれる次世代ロータリー。07年にやはり次世代ロータリーとして発表された「16X」とは別物とされるこのユニットが新型ロータリーモデルの心臓となる。
ただ、その先については、未だ不透明な状態。マツダは電動化を進めると明言しているため、どこかにモーターが使われるのは間違いないが、それがモーターで過給がかからない低回転域を補う電動ターボのことなのか、それともミッションとの間にモーターを挟み込んだハイブリッドなのかが不明なのだ。
出力的には350psほどとみられ、GT-R、NSXと言ったハイパースポーツ勢には及ばないが、軽量なエンジンとマツダは標榜する「人馬一体」のコンセプトにより、その走りは凄まじく気持ちの良いものとなるだろう。
気になる市販開始はマツダ100周年に当たる2020年で、価格は500万~600万円級が予想される。
【広告】
CX-6
ミニバン派をも取り込む、CX-5。ベースの魅力的な3列シートSUV
ミニバンからの撤退を表明したマツダが、3列シートを求めるユーザーの声に応えるべく投入するのがCX-6。
ベースはCX-5でボディサイズのほぼ同様ながら、3列シート化に伴って、全長は4700mm程度にまで伸ばされる。
CX-5はベースとなるため、搭載エンジンも同一。すなわち2Lと2.5Lのガソリン、2.2Lディーゼルターボの3種類だ。
高いレベルの安全装備も魅力で、全車速対応のクルーズコントロール「MRCC」装備グレードも用意される。気になる価格帯は300万円前後、2017年秋市販開始予定だ。