12月末には来年度の税制改正大綱がまとまりますが、8月末に経産省がだした車体課税改正案。その中身はというと、消費税が10%になる17年4月から重量税の軽減幅を5~10%積み増しし、20年度燃費基準達成車以上は軽を含む自動車税に導入される環境性能課税をかけず自動車税は前年度の月割課税を廃止するように求めています。
つまり環境性能のいいクルマはちょっぴり重量税、自動車税を安くし、環境性能の悪い車は、バッド課税、つまり新しく環境性能割という税金をとって、ますます環境性能のいいクルマを増やすってことです。取得税の消費税10%導入時に廃止というのは当然です。
しかもEVやPHV、クリーンディーゼル車が対象のCEV補助金が半減されそうです。経産省が16年度の予算編成に向け財務省に出した概算要求額は15年度よりも50億円少ない150億円となっています。15年度は200億円、14年度は200億円+補正予算100億円でしたから年々減っていることになります。特にクリーンディーゼル車は破竹の勢いで増えているからもう補助金は必要ないということなんでしょう。
経産省による車体課税改正案(17年4月~)
自動車重量税(現在) | (17年4月~) | ||||||
1回目車検 | 2回目車検 | 1回目車検 | 2回目車検 | ||||
電気自動車等 |
免税
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免税
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電気自動車等 |
免税
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免税
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2020燃費+20% | 2020燃費+20% | ||||||
2020燃費+10% | ▲75% | → | 2020燃費+10% | ▲80% | ▲80% | ||
2020燃費達成 | ▲50% | 2020燃費達成 | ▲60% | ▲60% | |||
2015燃費+5% | ▲25% | ||||||
自動車税(現在) | (17年4月~) | ||||||
(自動車税) | 排気量割(グリーン化特例) | (自動車税) | 環境 性能割 |
排気量割 (グリーン化特例) |
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1年目 | 2年目 | 1年目 | 1年目 | 2年目 | |||
電気自動車等 |
月割課税
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▲75% | 電気自動車等 | 非課税 |
月割課税廃止
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▲80% | |
2015燃費+20% かつ2020達成 |
→ | 2020燃費+10% | 非課税 | ▲80% | |||
2015燃費+10% | ▲50% | 2020燃費達成 | 非課税 | ▲60% | |||
2015燃費+10% | 取得価格の1% | – | |||||
2015燃費達成 | 取得価格の2% | – | |||||
上記以外 | 取得価格の3% | – |