国産9ブランドの名前ですぐに思い浮かぶものは何か?イメージ調査のまとめより。
トヨタ
「いいクルマ作り」の浸透?80点主義は後退
トヨタといえば「ハイブリッド」。今年もこれは変わらず1位だが、去年2位「80点主義」が3位の16%に後退。豊田章男社長が最近よく口にする「いい車を作ろう」が、車にも市場にも浸透してきたということか。
トヨタのイメージの移り変わり
順位 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
1 | ハイブリッド | 80点主義 | ハイブリッド | ハイブリッド38% |
2 | 豊田章男社長 | ハイブリッド | 80点主義 | 豊田章男社長22% |
3 | プリウス | 豊田章男社長 | 豊田章男社長 | 80点主義16% |
4 | ReBORN(CM) | 86.0 | クラウン | プリウス15% |
5 | 86 | クラウン | プリウス | カローラ4% |
6 | クラウン | カローラ | カローラ | クラウン3% |
レクサス
店舗への入りづらさがつきまとっている
1位は「敷居が高い」。いまだにこのイメージが強いという結果だが、実際の販売店はフレンドリーとまではいかないが対応は一般的。また「LFA」の12%も目を引く。現在も強烈な印象を残しているというわけ。
レクサスのイメージ
順位 | 2016年 |
1 | 敷居が高い34% |
2 | スピンドルグリル20% |
3 | プレミアムカー19% |
4 | LFA12% |
5 | RC F7% |
6 | LS6% |
日産
「グローバル」を突き進めた末に
13年から「カルロスゴーン」と「GT-R」が上位に顔を見せているが、遂に、という感じで今年は「日本市場を見ていない31%」がトップに。日本の車好きが求めるモデルが少ない、というのは「スカイライン7%」が示している。
日産のイメージの移り変わり
順位 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
1 | C・ゴーン | GT-R | GT-R | 日本市場を見ていない31% |
2 | GT-R | 日本市場を見ていない | C・ゴーン | C・ゴーン28% |
3 | スカイライン | スカイライン | 日本市場を見ていない | GT-R25% |
4 | デザイン | C・ゴーン | スカイライン | スカイライン7% |
5 | リーフ | フェアレディZ | 技術の日産 | フェアレディZ4% |
6 | 技術の日産 | 技術の日産 | フェアレディZ | 技術の日産3% |
ホンダ
苦しい時代だからこそ創業者の顔が浮かぶ
今年は1位「本田宗一郎」が44%と半数近くを占める。販売年もF1も絶好調とはいえないだけに、創業者の熱い思いが浮かんできた結果だろう。「VTEC」2位は趣ある結果。
ホンダのイメージの移り変わり
順位 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
1 | VTEC | VTEC | 本田宗一郎 | 本田宗一郎44% |
2 | フィット | 本田宗一郎 | VTEC | VTEC15% |
3 | F1 | タイプR | NSX | タイプR12% |
4 | 軽自動車 | F1復帰 | F1復帰 | F1参戦11% |
5 | ミニバン | NSX | スーパーカブ | ミニバン8% |
6 | ASIMO | ミニバン | S660 | NSX7% |
マツダ
「ロータリー」と「SKYACTIV」が鉄板の二枚看板
「一番元気なメーカー」に選ばれたマツダは、13年から4年連続で「ロータリー」が1位。復活もあるので期待度の表れだろう。僅差の2位が「SKYACTIV」だ。マツダのイメージは当面この2本柱か。
マツダのイメージの移り変わり
順位 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
1 | ロータリー | ロータリー | ロータリー | ロータリー33% |
2 | SKYACTIV | SKYACTIV | クリーンディーゼル | SKYACTIV31% |
3 | Zoom-Zoom | RX-7 | SKYACTIV | クリーンディーゼル 17% |
4 | RX-7 | クリーンディーゼル | RX-7 | ロードスター9% |
5 | クリーンディーゼル | ロードスター | ロードスター | デミオ5% |
6 | 技術力 | Zoom-Zoom | 広島 | RX-7 3% |
スバル
もはや「スバル=水平対向」と言ってOK?
14年から3年連続で1位が「水平対向エンジン」。去年の45%を上回り、今年は過半数超えの52%。独自のものがスバルを印象付けている模様。その分野で先ゆくアイサイトが2位で、去年より数字は倍増。着実に定着しつつある。
スバルのイメージの移り変わり
順位 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
1 | 4WD | 水平対向エンジン | 水平対向エンジン | 水平対向エンジン 52% |
2 | 水平対向エンジン | 4WD | アイサイト | アイサイト22% |
3 | ラリー | WRX STI | WRX STI | WRX STI 8% |
4 | 技術 | インプレッサ | レガシィ | レガシィ6% |
5 | 職人気質 | レガシィ | シンメトリカルAWD | インプレッサ5% |
6 | アイサイト | アイサイト | インプレッサ | シンメトリカルAWD4% |
三菱
渦中の三菱をイメージづけるのはランエボ
13年から4年連続で「ランエボ」が1位で、去年の33%を上回り今年は38%。燃費偽装問題が起こる中、三菱を象徴するモデルにイメージが集中した格好か。また「パジェロ」「パリダカ」共に去年より大きくランクダウン。
三菱のイメージの移り変わり
順位 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
1 | ランエボ | ランエボ | ランエボ | ランエボ38% |
2 | i-MiEV/EV | PHEV | パリダカ | PHEV17% |
3 | ミラージュ | 4WD | パジェロ | 日産傘下16% |
4 | PHEV | パリダカ | PHEV | 4WD11% |
5 | ラリー | パジェロ | 4WD | パジェロ9% |
6 | リコール | 堅牢 | 堅牢 | パリダカ8% |
スズキ
「スズキの顔」健在。修会長はまさに象徴だ
1位~4位までは去年と同じだが、1位の「鈴木修会長」は去年の26%から38%に増大。まさに「スズキの顔」という強烈な印象は薄まることを知らず。また4以下の車種などを抑えた3位「ジムニー」も注目に値する結果と言える。
スズキのイメージの移り変わり
順位 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
1 | 鈴木修会長兼社長 | 軽自動車 | 鈴木修会長 | 鈴木修会長38% |
2 | ワゴンR | 鈴木修会長兼社長 | 軽自動車 | 軽自動車29% |
3 | スイフト | ワゴンR | ジムニー | ジムニー11% |
4 | 軽自動車 | スイフト | ワゴンR | ワゴンR10% |
5 | 省燃費技術 | ジムニー | スイフト&スイスポ | エネチャージ6% |
6 | バイク | エネチャージ | ハスラー | ハスラー4% |
ダイハツ
「軽+トヨタグループ」で73%という結果に
去年はコペン、ムーヴ、タントが各10~15%と多かったが、今年は減少。その分1位「軽自動車」が49%と倍増。「トヨタグループの軽部門」がより色濃くなった表れと言っていいかもしれない。
ダイハツのイメージの移り変わり
順位 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
1 | 軽自動車 | 軽自動車 | 鈴木修会長 | 軽自動車49% |
2 | ミライース | コペン | トヨタグループ | トヨタグループ24% |
3 | コペン | ムーヴ | コペン | コペン11% |
4 | ムーヴ | タント | ムーヴ | タント6% |
5 | コンパクト | トヨタグループ | タント | ムーヴ5% |
6 | タント | ベタ踏み板 | ウェイク | キャスト4% |