4月下旬実施される2016年度税制でディーゼルの補助金が半減。クリーンディーゼル車の販売比率が高いマツダにとっては厳しい状況に直面しています。中でもディーゼルエンジン搭載専用モデルのCX-3は販売の頭打ちを防ぐため、ガソリン車導入を検討する方向にあります。
これまでは扱い店が車両本体を値引きすると補助金が減らされるのを理由に定価販売をし、これが販売店の収益を上げることにつながっていました。補助金が半減となると、その分ユーザーの負担が増え、このことが販売面でマイナスとなる恐れが出ています。対応策としてマツダ店各社はオプションパーツの値引き拡大や下取り車の高価格買取でカバーするほか、本体値引きにも踏み切ることも検討しています。
メーカーのマツダ側はディーゼル車専用のCX-3については、20万円程度割安になるガソリン車の設定を検討することになりそうです。現在、マツダの国内向けSUVモデルはCX-3とCX-5の2車種ですが、月販台数はモデルの古いCX-5の方が多いのです。CX-5はガソリン車とディーゼル車をそろえているのに対して、CX-3はディーゼル車のみでユーザーの選択幅が狭いのも販売台数が伸び悩む要因となっています。このため価格が安いNA1.5Lガソリン設定が必要となっているわけです。