歴代トゥインゴからも、また名車ルノー5(サンク)からも色濃くテイストを受け継いでいながら、そのどれとも似ていない。そうしたデザインを引っさげて、新型トゥインゴがいよいよコンパクトカー大国・日本に上陸した。
楽しい走りと優れた燃費
新型トゥインゴとの最大の注目点といえばやはりRRレイアウトだろう。スマートとルノーの共同開発による技術結晶がついに登場した。
リアラゲッジの下に搭載されるエンジンはルノー製直列3気筒、897cc+ターボ。これに今回発表された2グレードは6速EDC(デュアルクラッチトランスミッションのルノー版)が組み合わされる。このクラスで90psを発揮する後輪駆動車なら、走りが楽しくないわけがない。
ストップ&スタート(アイドリングストップ)機能や減速時の回生機構を備えることでJC08モードで21.7km/Lと言う非常に優れた省燃費性能も併せ持つ。
パリの街角によく似合うエクステリアデザインは、優れた機能性を持つ証拠でもある。トゥインゴ初の5ドアモデルであるが、リアドアのノブをサッシュに隠すことでスタイリッシュな外観を演出している。
RRレイアウトのためタイヤを四隅に配置することができ、先代モデルより全長が100mm短くなっているものの室内長は130mm延長され、後席のニールームはクラス最高の136mmを誇る。
新型トゥインゴのRRコンポーネンツは、走行性能と快適性、デザインと使い勝手を高い次元で融合させることに成功している。
今回日本仕様としてまず導入されたのは上級仕様の「インテンス」とそのキャンバストップ仕様。それに50台の限定者としてスポーツ仕様の「パックスポール」と5MT+NAエンジンの「サンクS」が用意される。発売は9月15日。
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新型トゥインゴ主要諸元
トゥインゴ インテンス |
トゥインゴ インテンス キャンパス トップ |
バックスポール | サンクS | |
全長☓全幅☓全高(mm) | 3620☓1650☓1545(パックスポールのみ全長3630) | |||
ホイールベース(mm) | 2490 | |||
車重(kg) | 1010 | 1030 | 1020 | 970 |
エンジン | 直3DOHCターボ | 直3NA | ||
排気量(cc) | 897 | 998 | ||
最高出力(ps/rpm) | 90/5500 | 71/6000 | ||
最大トルク(kgm/rpm) | 13.8/2500 | 9.3/2850 | ||
トランスミッション | 6速EDC | 5MT | ||
JC08モード燃費(km/L) | 21.7 | - | ||
価格 | 189万円 | 199万円 | 199万円 | 169万円 |