新型プリウス登場で中古車市場が活性化
まずは今ハイブリッドに乗っていて、良い条件で売りたいという人に賢い売り方を紹介したい。新車と異なり中古車は人気や季節要因という要素によって価格が変わるので、手放すタイミングによって売却価格が上下してしまうのだ。
ハイブリッド車に限らず、車を手放すタイミングは車検が半年残っていること。そして需要期の前だ。
車検は半年残っていると、残車検ありという査定を受けられるが、半年を切る残車検なしとなり、査定が下がってしまうのだ。
そして車は需要期と呼ばれる販売が伸びるタイミングがある。最も大きな需要期が3月。それとボーナス時期の7月と12月だ。
販売店はこの需要期に合わせて在庫を増やしたいので、この需要期の1~2ヶ月前に買取を活発に行う。このタイミングに売却すると、査定価格の上澄みが望めるので、売却を考えている人は覚えておくと良いだろう。
ハイブリッド中古車で人気と言うと、誰もがまずプリウスを思い浮かべるだろう。現在プリウスの中古車は約1万台流通し、昨年登場した4代目プリウスもすでに約400台もある。
プリウスの中古車の中心となるのは、2009年に登場した3代目で現在約8800台流通しており、平均相場も値落ちしている。
プリウスの中古車は人気こそあるものの、これだけ中古車が豊富に流通していると売却価格は高くは望めない状況だ。それでは、高い売却価格が見込めるハイブリッド車は何なのか。
まる、最も高い売却価格を期待できるのは、先代のアルファード/ヴェルファイアハイブリッドだ。日本国内だけでなく、海外からも高い人気の車種だ。
中古車相場を見ても、平均価格はアルファードが353万円、ヴェルファイアは348万円と3ヶ月前からほぼ横ばいで推移している。
中でもエアロパーツを装着したアルファードSR、ヴェルファイアZRは高い売却価格が期待できる。
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ハイブリッドのメリットを感じない車もある
続いて期待できるのが先代のレクサスRXハイブリッド。現在レクサスRXハイブリッドの中古車は約600台流通しているが、平均価格は3ヶ月前から現在まで340万円で横ばいが続いている。
特にスピンドルグリルを採用した2012年式以降は高値安定傾向が続いているので、手放すなら絶好のタイミングだ。
新車価格はガソリン車より高いハイブリッド車だが、売却価格を上回る。しかし、車種やグレードによって新車時の価格差が縮小または拡大することがある。
アルファードやヴェルファイア、ハリアー、レクサスRXといった車種ではグレード、ボディカラー、走行距離などによって新車時の価格差を上回る売却価格が期待できる。
しかしスズキワゴンRやハスラーなどの軽自動車のハイブリッドモデル(Sエネチャージ)では縮小してしまう。それは購入を考えるユーザー層が価格の高いハイブリッド車のメリットをそれほど感じないからだ。
ガソリン車にくらべてハイブリッド車が高い売却価格を付ける条件としては多くの人が欲しい、と思っている新車時価格が高い人気車種ということになる。
査定額アップの秘訣だこれだ
大切に乗ってきた愛車だからこそ売るときは高く売りたいもの。そこで中古車市場で査定をアップさせるいくつかの方法を紹介したい。売る時のタイミングなどは上で紹介しているが、それ以外にもいくつかのテクニックがある。ここではそれらを紹介しよう。
年式
初年度登録から5年がひとつの目安。それ以上古くなると査定が低くなる傾向にある。またフルモデルチェンジした車の場合も査定は低めとなる。ただし、コアな車は人気を維持。
走行距離
目安は年間8000~1万km。5万kmを超えると大きく査定ダウン。ただ、ボディタイプや買取店の判断により変わる場合もある。
ワンオーナー
複数オーナーよりもワンオーナーの方が査定が高くなる。
車検
車検は1年以上残っていれば査定はプラス傾向に。ただ、車検を取らずそのまま売ったほうが得な場合もある。
修復歴
事故車は大幅査定ダウン。査定士もプロだから簡単に見破られてしまう。なので、正直に申告した方が得。
チューニング
基本的に車検を無視したようなチューニングという大改造車はNG。メーカー系のパーツを使った車はプラス査定になる場合が多い。
室内ガレージ保管
塗装の状態が良かったり、ヘッドライトカバーがクリアなどで、査定はアップ傾向に。
禁煙車
インテリアが綺麗なことは査定アップの重要なポイント。タバコが嫌いな人はちょっとしたタバコの臭いも気になるので要注意。
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中古ハイブリッドモデル市場人気ベストテン
1位:トヨタプリウス
2009年から6年間販売された3代目プリウス。現在の下取り価格は、およそ70万~190万円程となっている。
2位:トヨタアクア
現行モデルとしても人気のアクア。下取り価格は80万~170万円。Xアーバンモデルはそれよりも少々高い買取価格となる。
3位:トヨタプリウスα
現在も販売が続けられているプリウスα。2011年から2015年モデルで見ると、下取り価格は140万~200万円程。
4位:日産セレナHV
新しくなったセレナだが、先代モデルの買い取り価格を調べてみると、ハイブリッドモデルの下取り価格は110万~200万円ほど。
5位:ホンダヴェゼルHV
2013年から販売されているヴェゼルHV。2015年までのモデルを対象に調べると、下取り価格は170万~270万ほど。
6位:三菱アウトランダーPHEV
2013年から販売されているアウトランダーPHEV。2013~2015年の下取り価格は160万~190万円程となっている。
7位:トヨタエスティマHV
3代目エスティマ(マイナーチェンジ前)のハイブリッドは2006年から登場。その下取り価格は幅が広く、80万~270万円となっている。
8位:ホンダフィットHV
先代フィットNVは2010年登場し、2013年まで生産。その下取り価格は60万~130万円ほど。現行モデルの2013年式は140万円ほど。
9位:レクサスRX450h
2009年から2015年に販売されていたレクサスRX450hの下取り価格は280万円~430万円程となっている。
10位:トヨタクラウンHV
先代(13代目)クラウンハイブリッドは2008~2012年に生産された。現在の下取り価格は100万~180万円程となっている。