今注目のミニバン10モデルの購入ポイントチェック!
トヨタエスティマ 327万1418~492万8727円
90年に発売された初代エスティマは、卵型の外観、上質な内装、快適な居住性などにより、新時代の高級車として人気を集めた。
その後も路線を変えずにフルモデルチェンジを行い、現行型は06年に発売された三代目になる。
プラットフォームは先代ヴェルファイアあるファードと共通で、操舵感や乗り心地に古さを感じるが、卵型のボディスタイルは今でも十分に個性的で新鮮だ。
居住性は1、2列目シートが快適で、3列目シートは少し窮屈だが、床下に格納すると広い荷室に変更できる。
またスライドドアを備えたミニバンながら、全高は1800mm以下で、ヴェルファイア&アルファードよりも135mm低い。
重心があまり高くならず、大半のグレードがパフォーマンスダンパーも装着するから、発売から10年以上を経たわりに、走行安定性に不安を感じない。
外観や走りの上質感と、居住性や積載性を上手に両立させている。
おすすめグレード 2.4アエラスプレミアム(7人乗り)340万1018円
- 全長4815x全幅1820x全高1745mm
- ホイールベース2950mm
- 車重1770kg
- エンジン2.4L直4DOHC
- 最高出力170ps
- 最大トルク22.8kgm
- 駆動方式2WD(2.4エラスプレミアム)
- 値引き目標額32万円
トヨタプリウスα 247万9091~338万4327円
先代プリウスをベースに開発されたワゴンで、現行プリウスと比べても全長とホイールベースが80mmほど長い。
5人乗りとあわせて、荷室に3列目のシートを備えた7人乗りも用意する。
3列目は補助席で、大人が座ると膝が持ち上がって窮屈だが、多人数乗車が短距離に限られる場合はむしろ合理的だ。
同じハイブリッドシステムを搭載するヴォクシー/ノア/エスクァイアハイブリッドに比べると、車重が約150kg軽く、JC08モード燃費も10%ほど優れる。
価格は売れ筋グレード同士の比較で、プリウスαがヴォクシー&ノアハイブリットよりも20万円ほど安い。
特に注目されるのは2列目シートの快適性だ。
ホイールベースが長く、モーターの駆動力を微調節して前後方向の揺れを抑える制御も採用したから乗り心地も上質に感じる。
頭上と足元も広く長距離移動に適する。
おすすめグレード S(7人乗り) 282万8618円
- 全長4630x全幅1775x全高1575mm
- ホイールベース2780mm
- 車重1460kg
- エンジン1.8L直4DOHC+モーター
- エンジン最高出力99ps
- エンジン最大トルク14.5kgm
- モーター最高出力82ps(S)
- 値引き目標額22万円
トヨタシエンタ 168万9709~212万1709円
全長が4235mmのコンパクトなミニバンで、全高も1675mmに抑えたが、車内は意外に広い。
燃料タンクとハイブリッドの駆動用電池を薄型にすることで、車内の床を徹底的に低く仕上げたからだ。
全高は1700mmを下回るが、室内高は1280mmを確保する。
居住性も1、2列目席は快適だ。
3列目席は足元が狭いが、低床設計によって床と座面の間隔に余裕があり、膝の持ち上がる窮屈な座り方にはならない。
全長が短く、天井も低めな割に多人数乗車時の居住性が良い。
2、3列目のシートを小さくたためるから自転車も積みやすい。
そしてスライドドアを備えたミニバンでは背が低いから、重心を高くならず走行安定性が優れている。
視線の高さも適度で、コンパクトカーに似た感覚で運転できる。
ノーマルエンジン、ハイブリッド共に、価格がヴォクシー&ノアより60万円ほど安いこともメリットだ。
おすすめグレード 1.5x(7人乗り)181万6363円
- 全長4235x全幅1695x全高1675mm
- ホイールベース2750mm
- 車重1320kg
- エンジン1.5L直4DOHC
- 最高出力109ps/6000rpm
- 最大トルク13.9kgm/4400rpm
- 駆動方式2WD(1.5X・7人乗り)
- 値引き目標額19万円
トヨタヴォクシー/ノア/エスクァイア 246万6720~335万8800円
標準ボディ5ナンバーサイズに設定した背の高いミドルミニバンの人気車種。
3姉妹車の登録台数を合計すると1ヶ月平均で1.6万台になり、小型/普通車ではプリウスに次ぐ販売規模を誇る。
人気の理由は、従来型からの乗り替え需要が多く、現行型も着実に進化したことだ。
特に低床設計が注目され、先代型に比べると床の高さが85mmほど下がり、ステップワゴンと同等かそれ以下になった。
低床化によって乗降性が向上して室内高も60mm増した。
さらに低重心で安定性も良く、左右に振られにくいから乗り心地も快適だ。
さらに現行型では標準ボディの全長が100mm伸びて有効室内長も拡大した。
特に3列目は膝先空間が増して、低床化により床と座面の間隔も広げたから居住性が大幅に快適になった。
3列目はレバー操作だけで左右に跳ね上がり使い勝手もいい。
好調に売れるのも当然と思わせる。
おすすめグレード ヴォクシー2.0ZS(7人乗り)277万5600円
- 全長4710x全幅1735x全高1825mm
- ホイールベース2850mm
- 車重1600kg
- エンジン2L直4DOHC
- 最高出力152ps/6100rpm
- 最大トルク19.7kgm/3800rpm
- 駆動方式2WD(2.0ZS・7人乗り)
- 値引き目標26万円
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日産NV350キャラバン 258万6600~348万9480円
ワンボックスボディの商用車で、1列目シートはボディの先端に位置する。
座席の下にエンジンと前輪があるため、ボンネットが省かれ、荷室長を最大に確保できた。
ワゴンと呼ばれる乗用グレードも選べるが、このワゴンのシートは4列で乗車定員も10名だ。
一般的なミニバンは3列シートで乗車定員は6~8名だから、NV350キャラバンのワゴンの機能はマイクロバスに近い。
従ってミニバンに比べるとシートアレンジは乏しいが、4列のシートは10名分に区分され、多人数で乗る時は快適だ。
3列シートのミニバンに8名で乗車すると、中央の乗員はセンターアームレストやシートの分かれ目の上に座るが、NV350キャラバンワゴンであれば座り心地に不満はない。
ワゴンが搭載するエンジンは直列4気筒2.5Lのガソリンで、実用域の駆動力が高く運転しやすい。
乗り心地にも重量感が伴う。
おすすめグレード ワゴン2500GX(ロングボディ)306万720円
- 全長4695x全幅1965x全高1990mm
- ホイールベース2555mm
- 車重1870kg
- エンジン2.5L直4DOHC
- 最高出力147ps
- 最大トルク21.7kgm
- 駆動方式2WD(ワゴン2500GX・ロングボディ)
- 値引き目標額27万円
日産セレナ 231万6600~301万1040円
標準ボディを5ナンバーサイズに抑えたミドルクラスミニバンの人気車。
ヴォクシーやステップワゴンよりもプラットフォームの世代が古く、床の高さはこれらより約70mm高い。
従って乗降性や走行安定性は今一歩だが、居住性は良好だ。
特に3列目シートにスライド機能を備えた仕様は、後端まで寄せると足元空間が前出のライバル車たちよりも広くなる。
3列目シートの奥行寸法のセレナが長く、5ナンバーサイズを基本にしたミニバンでは、多人数乗車時の居住性が最も快適だ。
シートアレンジも多彩で、2列目の中央を一列目の間までスライドさせると収納設備になる。
リアゲートは上半分だけを開閉できるから、狭い場所でも荷物を収納しやすい。
実用面で工夫を凝らした。
また緊急自動ブレーキの応用技術で、運転支援機能のプロパイロットも用意する。
反応の仕方が少し鈍いが、長距離を移動する時の快適性を高める効果が期待できる。
おすすめグレード ハイウェイスターVセレクション(8人乗り)293万4360円
- 全長4770x全幅1740x全高1865mm
- ホイールベース2860mm
- 車重1690kg
- エンジン2L直4DOHC
- 最高出力150ps
- 最大トルク20.4kgm
- 駆動方式2WD(ハイウェイスターVセレクション)
- 値引き目標額24万円
日産エルグランド 321万3000~562万8960円
ヴェルファイア&アルファードのライバルとなる背の高いLサイズミニバンだが、セダン的な価値を重視する。
そのために一列目シートに座ると側方や後方の視界は良くないが、囲まれ感が伴って上質な雰囲気を味わえる。
ただし三列目はLサイズミニバンながら座ると膝が持ち上がり、ボディが大きい割に窮屈感が伴う。
三列目を畳んだ時の荷室容量も不足気味で、床が高いから自転車などは積みにくい。
内装の質と1、2列目に重点を置き、4名乗車の使い方に適している。
直列4気筒の2.5Lエンジンは実用回転域の駆動力が高く、2トン近い車両重量でありながら動力性能の不足を感じにくい。
グレードはエアロパーツを装着したハイウェイスターが圧倒的人気で、2.5Lエンジン搭載車は最も安価な使用を340万円弱に抑えた。
おすすめグレード 250ハイウェイスターS(7人乗り)339万5520円
- 全長4945x全幅1850x全高1815mm
- ホイールベース3000mm
- 車重1930kg
- エンジン2.5L直4DOHC
- 最高出力170ps
- 最大トルク25.0kgm
- 駆動方式2WD(250ハイウェイスターS・7人乗り)
- 値引き目標額31万円
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ホンダフリード 188万~272万8200円
1.5Lエンジンを搭載するコンパクトなミニバンで、全長は4300mm以下だが、全高は1700mmを上回るから外観が立派に見える。
車内も広く、2列目シートはセパレートタイプが基本で座り心地が快適だ。
3列目シートは床と座面の間隔が不足して膝の持ち上がる座り方になるが、左右に跳ね上げて格納すると、広い荷室になって自転車も積みやすい。
後席側のドアはスライド式で、床の高さはステップワゴンと同等に低めだから乗降性も良いいい。
エンジンは1.5Lのみだが、ノーマルタイプと併せてハイブリッドも用意する。
後者のJC08モード燃費は27.2km/Lだから、シエンタハイブリッドと並んでミニバントップクラスの燃費性能だ。
安全装備ではホンダセンシングが採用され、緊急自動ブレーキは歩行者にも対応している。
コンパクトミニバンでは唯一、車間距離を自動制御できるクルーズコントロールも備わる。
おすすめグレード 1.5Gホンダセンシング(6人乗り)210万円
- 全長4265x全幅1695x全高1710mm
- ホイールベース2740mm
- 重量1350kg
- エンジン1.5L直4DOHC
- 最高出力131ps
- 最大トルク15.8kgm
- 駆動方式2WD(1.5Gホンダセンシング・6人乗り)
- 値引き目標額21万円
ホンダステップワゴン 228万8000~318万4400円
5ナンバーサイズを基本とする背の高いミニバンで、05年に発売された2世代前の3代目から、低床プラットフォームを採用する。
以前からヴォクシーやセレナに比べて走行安定性が優れ、現行型の運転感覚はミニバンというよりもワゴンに近い。
荷室にも工夫を凝らし、三列目シートは床下に格納できるから、広い空間に変更できる。
リアゲートには横開きのサボドアが内蔵され、狭い場所でも開閉しやすい。
乗員がサブドアから乗降することも可能だ。
エンジンにも特徴があり、実用回転域の駆動力が高い1.5Lのターボと、オデッセイと同じ2Lエンジンを用意する。
後者は巡航時を除くと駆動をモーターのみが行うので、アクセル操作に対する反応が機敏で加速は滑らかだ。
動力性能は3L並みで、JC08モード燃費も25km/Lと優れる。
緊急自動ブレーキを装備し安全装備も充実。
おすすめグレード スパーダホンダセンシング(7人乗り) 285万2280円
- 全長4760x全幅1695x全高1840mm
- ホイールベース2890mm
- 車重1680kg
- エンジン1.5L直4DOHC
- 最大トルク20.7kgm
- 駆動方式2WD(スパーダホンダセンシング)
- 値引き目標額21万円
三菱デリカD:5 240万8400~405万5400円
デリカD:5には三つの特徴がある。
まずはミニバンの4WDでは悪路の走破力が最も高いこと。
プラットフォーム、足回り、ロックモードを備えた4WDなどはSUVのアウトランダーに準じる。
最低地上高も210mmを確保しているから、悪路の凸凹を乗り越えやすい。
ミニバンスタイルのSUVと表現できるだろう。
二つ目の特徴は、ミニバンで唯一クリーンディーゼルターボを選べること。
最大トルクは36.7kgm(1500~2750回転)だから、3.6Lのガソリンエンジンに匹敵する駆動力を実用回転域で発生させる。
JC08モード燃費は13.0km/L。
軽油価格の安さを考えると燃料代は2Lのノーマルエンジンを積むヴォクシーなどと同等だ。
3つ目は全長が4800mm以下のミニバンでは車内が最も広いこと。
特に三列目シートは、頭上と足元の空間、シートのサイズに余裕があり、セレナやヴォクシーよりも快適で多人数乗車に適する。
おすすめグレード 4WDアクティブギア・D-パワーパッケージ(7人乗り)394万7875円~
- 全長4730x全幅1795x全高1870mm
- ホイールベース2850mm
- 車重28502kg
- エンジン2.3L直4DOHCディーゼルターボ
- 最高出力148ps
- 最大トルク36.7kgm
- 駆動方式4WD(D-パワーパッケージ)
- 値引き目標額32万円