発売から約1年、マツダCX-5がガソリン&ディーゼルモデル共に商品改良を受けて進化した。
ガソリンモデルは2.5L車のみに4気筒→2気筒への気筒休止システムが追加され燃費性能を向上。
高速道路などを負荷が少ない状況で4気筒の中央2気筒を休止する。
気筒数を減らす=排気量を小さくするのと同じ効果があるわけで、相対的によりスロットルを開く効果が発生してポンピングロスを小さくすることが可能だ。
従って燃費が向上する。
燃費向上率は約5%とのこと。
新旧車両の差はわからなかったが、差が感じられなかったということは、それだけ4⇔2気筒への移行がスムーズだということ。
通常4気筒の気筒休止は多気筒にに比べ振動が大きくなる傾向がある。
防止策としてはフライホイールを大きく重くすること。
ただ、これはレスポンスを悪化させる。
そこで、トルクコンバーターの部分に遠心振り子ダンパーを使って、レスポンスを悪化させる振動を防いでいるのだ。
その差が体感しにくい改良車には4⇔2気筒を判別するモニターが特別に取り付けられ一目瞭然。
市街地では稀にしか2気筒にならないが、高速道路一定速での走行では頻繁に2気筒に。
これは燃費が良くなる。
そして現在も60%以上のシェアを持つディーゼルの新旧はどうか。
こちらはあのCX-8のエンジンをそのままキャリーオーバーし、パワーで+15ps、トルクで+3.1kgm向上。
超高応答マルチホールピエゾインジェクターを採用し、同排気量ながらレスポンストと燃費効率向上が狙いだ。
まず、市街地などの実用極低回転域(1500rpm前後)でアクセルにスムーズに反応する。
つまりレスポンスがいいので速度コントロールに余裕が持てる。
そして全開加速では圧倒的にパワーが盛り上がり炸裂する。
全開加速時の違いではエンジン音もよりスポーティで心地いい音質。
そして全体的にディーゼル音が静かになっている。
安全装備面では360度モニターを装備して、例えば路地から歩道を横切る際、ノーズを出していれば左右からくる自転車などもモニターで認識できるので安全だ。
CX-5主要諸元
XD Lパッケージ(4WD) | 25S Lパッケージ(4WD) | |
全長☓全幅☓全高(mm) | 4545☓1840☓1690 | 4545☓1840☓1690 |
ホイールベース(mm) | 2700 | 2700 |
車重(kg) | 1680 | 1620 |
エンジン | 直4DOHC ディーゼルターボ |
直4DOHC |
排気量(cc) | 2188 | 2488 |
最高出力(ps/rpm) | 190/4500 | 188/6000 |
最大トルク(kgm/rpm) | 45.9/2000 | 25.5/4000 |
JC08モード燃費(km/L) | 18.0 | 14.2 |
WLTCモード燃費(km/L) | 16.6 | 13.0 |
エコカー減税 | 免税 | - |
車両本体価格 | 352万6200円 | 321万3000円 |