歴史あるランドクルーザーは72年にわたり、”ステーションワゴン”、”ヘビーデューティ”、”ライトデューティ”の3つの系統を誇ってきました。その中でも、ライトデューティの系統を受け継ぐ最新モデル「ランドクルーザー250」が、今年8月に東京で初めて世界に披露されました。
誕生以来、ランクルは「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」という使命を果たしてきました。果たして、ランドクルーザー250はその使命をどのように具現化したのでしょうか。歴史を振り返りながら、その魅力に迫ります。
トヨタランドクルーザー新たなる旅への一歩
トヨタの誇るランドクルーザーシリーズの最新モデル、ランドクルーザー250は、歴史と革新の融合を象徴します。2023年8月2日、この革命的な車両は世界初の公開を果たしました。そのステージには、2つのモデルが登場し、異なる特長を示していましたが、どちらも互換性を備えています。
ファンの期待に応えて
ライトデューティ系を代表してきたプラドが、14年ぶりにモデルチェンジを遂行。それに伴い、ライトデューティ系は快適性と贅沢性を追求し続けてきましたが、多くのファンは「ランクルはもっと身近な存在であってほしい」と願っていました。
そこで、開発陣はユーザーの期待に応え、ランクルの本質に立ち返ることを決意。これにより、これまでの「プラド」のネーミングは廃止され、新たなスタートとして「ランドクルーザー250」という名前が選ばれました。これは、その決意の表れであり、新たなる旅への一歩を示しています。
デザインと機能の調和
車両間隔を掴みやすくするために、スクエアなデザインが強調されました。初期導入モデルでは、2.8リットルディーゼルターボと2.7リットルガソリンモデルが日本に登場します。
新しいランドクルーザー250は、「命をあずかる堅牢性」、「新たな選択肢」、「極限での直感的操作」、「機能美こそ究極の美」というテーマを掲げて登場しました。
エクステリアは、明快なデザインでランドクルーザーを一目で識別できます。ストレートなフォルムは70シリーズに通じ、悪路を乗り越えるために必要な機能性を損なうことはありません。LEDヘッドライトのフロントマスクには、角目と丸目の2つのデザインが用意されています。
進化の基盤
ランドクルーザー250は、兄貴分であるランクル300と同じGA-Fプラットフォームを採用し、基本的なオフロード性能を向上させています。プラドよりも大幅な剛性向上が実現され、サスペンションの基本性能も高められました。ハンドリングと乗り心地を高次元で両立させるため、電子制御式減衰力可変サスペンション(AVS)が採用され、走行モードは5段階、減衰力制御モードはノーマル、スポーツ、コンフォートの3つが設定されています。電動パワーステアリングも採用されました。
快適な室内
インテリアも機能的なデザインが施されています。運転席からの視界は悪路走行を意識して確保され、車両の感覚をつかみやすくなっています。スイッチやメーターのデザインと配置は使いやすさと疲労軽減を考慮して設計されています。キャビンは広々とし、2列シートの5人乗りと3列シートの7人乗りが用意され、リアシートを畳むと大きな荷室スペースが現れます。
多彩なパワーユニット
パワーユニットは5つのオプションが用意されています。当面、日本向けに導入されるのは2つのオプションです。2.8リットル1GD-FTV型直列4気筒ディーゼルターボにダイレクトシフト8速AT、2.7リットル2TR-FE型直列4気筒ガソリンエンジンに6速ATが組み合わされる予定です。特筆すべきは、5つのオプションの中で、ランドクル初のパラレルハイブリッド(2.4リットルガソリンターボ+モーター)が存在することです。このオプションは将来的に日本市場に導入されることが期待されています。
70シリーズの再々登場
ランドクルーザー250のワールドプレミア会場で、嬉しいサプライズがファンに告げられました。未だ多くの愛好者に支持されているランクル70が、誕生から40年を迎える前に、3ナンバーのワゴンとして復活したのです。日本での販売は、2.8リットル直列4気筒ディーゼルターボに6速ATを組み合わせた車種となります。サスペンションも快適性を重視した調整が施され、発売が今から待ち遠しく思えます。
新たな1ページの始まり
トヨタのランドクルーザー250は、過去の栄光を受け継ぎながら、新たなる進化を遂げました。その堅牢な性能と洗練されたデザインは、新たな時代の幕開けを感じさせます。ランドクルーザー250は、ますます多くの人々に愛され、新たな1ページをランクルの栄光ある歴史に刻むことでしょう。
あとがき
トヨタの新たなる金字塔、ランドクルーザー250は過去の栄光を受け継ぎながら、新たなる進化を遂げました。その堅牢な性能と洗練されたデザインは、新たな時代の幕開けを感じさせます。ランドクルーザー250は、ますます多くの人々に愛され、新たな1ページをランクルの栄光ある歴史に刻むことでしょう。正式デビューは2024年前半と言われており、今から待ち遠しい気持ちでいっぱいです。