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トヨタ歴代ランクル(1951~現在)

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ランドクルーザーという車名が生まれたのは1954年のこととされるが、初期モデルのBJ系はトヨタ流にアレンジしたジープ。実施ステキな初代は1960年にデビューしたFJ40系からだ。この時代にトヨタは「クロカン4WDの本質は何か?を徹底して学んだ。

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過酷な状況で培った究極の信頼性

40軽の開発と生産をとおしてトヨタが得た結論は1に信頼性、2に信頼性、何が何でも信頼性というもの。それを象徴するように40系は外観をほとんど変えないまま24年もの長きにわたって生産を続け、後継の70系にバトンタッチしたのは84年。見てくれに構うことなく中身を磨き続けることに専念したのが。

その実力を世界が知ることになるのが84年デビューの70系。この頃には海外輸出比率は生産の過半数を超えたが、日本では考えられない過酷な条件で酷使されることで、ランクルの驚くべき信頼性の高さが海外で話題になり始める。

驚くべき信頼性の高さでランドローバーを駆逐

ランクル以前にはアフリカやオーストラリアなど極限の環境下で使われるクロカン4WDはランドローバーと相場が決まっていたが、ランクルは実力でチャンピオンの座を奪い取ったのだ。この頃の有名なジョークが「ローバー(海賊)がクルーザー(巡洋艦)に駆逐された」というもの。クロカン4WDの王様というポジションはこれ以降ずっとランクルのものと言っていい。

その一方、クロカン4WDにも居住性が重要というニーズにこたえて、67年からランクルにも50系というロングボディが登場するが、この世代ではまだ貨物用バンというレベル。陸の王者の座を追われたランドローバーは70年から方針を変えて高級SUVレンジローバーを作り始めるが、このジャンルでは全く歯がたたない時代が続く。

ランクルのラグジュアリー性やプレステージが認知され、高級SUVとしてのブランドを確立するのは、98年登場の100系からだ。フロントサスにダブルウィッシュボーンを採用し、4.7LのV8を搭載、海外ではレクサス版のLX470も登場する。

この世代になると新たに重要なマーケットとなった中東でも人気爆発。オイルマネーで潤ったお金持ちがこぞってランクル100に乗ることで、信頼性だけでなく高級SUVとしてのプレステージ性も獲得。名実ともに世界を代表するハイエンドオフロード4WDのちいを不動のものとする。

今や高級車となったランクルだが、究極の信頼性という基本理念は不変。どんな過酷な条件で酷使しても最後に残るのはランクル。ここで絶対に妥協しないのがランクルのDNAなのである。

ランクル80

全長☓全幅☓全高(mm) 4820☓1900☓1900
ホイールベース(mm) 2850
車重(kg) 2170
エンジン 直6OHV
排気量(cc) 3955
最高出力(ps/rpm) 155/4200
最大トルク(kgm/rpm) 29.5/2600
新車時価格 306万円(4.0VX)

 

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