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出たばかりのプリウスだが本命はPHV EV走行距離は倍増の50km超

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2016年末、プリウスPHVが生まれ変わる。MIRAIにも似た専用ボディにも似た専用ボディに大容量のバッテリーを搭載し、ソーラーパネル付きルーフも手に入れた次期型はゴルフGTEやアウディe-tronがライバルのプレミアムモデルに進化する。

12月9日に発売した新型プリウスは絶好調のすべり出しを見せ、4ヶ月から5ヶ月待ちと言われる。4チャンネル合わせての月販目標台数は1万2000台だから、あっという間に街にあふれていくことだろう。

その一方で16年末に登場予定のプリウスPHVの開発が進んでいる。プリウスと大きな差別化を図られなかったが、次期型は新型プリウスとは違うMIRAIに近いフロントマスクが与えられることになる。

アメリカではPHVがメインになる

アメリカ合衆国のカリフォルニア州は最も厳しい所として知られ、販売台数における一定の割合を排ガスゼロ車(ZEV)にするよう求めるZEV規制を導入している。規制をクリアできないメーカーは十分に達成しているメーカーから排出枠(クレジットと呼ばれる)を購入しなければならない仕組みだ。これまでトヨタはプリウスのおかげで、テスラに次ぐ最も余裕のあるメーカーだったが、2017年からは規制が厳しくなりハイブリッドはZEVと認められなくなる。

MIRAIはあるが、1日3台しか作れない現状では、規制をクリアするのは難しい。そこで、MIRAIほどクレジットのポイントは高くないが、ZEVとして認められるプリウスPHVに期待が集まるのだ。

次期型プリウスPHVの最大の魅力はEV走行距離の倍増だ。具体的には現行モデルがEVモードで26.4kmにとどまる航続距離を50kmオーバーとする目標が立てられている。いくつかの条件があるが、最も重要になるのがバッテリー容量だ。

現行プリウスPHVのバッテリー容量は4.4kWhだが、50kmに到達するには、8kWh以上のバッテリー容量が欲しいところだ。当然リチウムイオンの最新タイプで効率がよくコンパクトとはいえ、レイアウトは簡単ではない。

プリウスから採用する新しいプラットフォームTNGAの場合、低重心で汎用性が高いため、おそらくリアシート下に上手にレイアウトできるのではないだろうか。

また当然重くなるプリウスPHVだが、TNGAのような低重心プラットフォームなら、重くなっても更に重心が低くバランスが良くなり、ハンドリングに磨きがかかる可能性もある。

さらに秘密兵器として新型プリウスPHVはルーフにソーラーパネルが採用される。3代目プリウスにもソーラーパネル付ムーンルーフがあったが、換気が目的でバッテリーに充電はできなかった。次期プリウスPHVは、補機類への充電を可能にすることで、オルタネーターの負担を軽くし、結果的に燃費を伸ばすことができる。

ライバルはアウディやゴルフ

ライバルはゴルフGTEやアウディのe-tronになるだろう。EVモードで最高速130km/h、EV走行距離52.8km(ゴルフGTEは53.1km)も走れ、満タンで940kmも走れるモデルがライバルとなることは、当然トヨタも頭に入れているはずで、動力性能を伸ばしてくるはず。

そういった意味で次期プリウスPHVはプレミアモデルに仕立てられ、プリウスとは一線を画すザインが与えられるのだ。

プリウス、出たばかりなのにもうPHVの話題なんですね。それだけ力が入っているということなんでしょう。タイミングは16年末。さすがに先は長いです。

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