ハイブリッド車はモーターを2つ搭載したトヨタのTHS-Ⅱと他メーカーの1モーター式、ホンダの2モーター式、そして4WDを組み合わせた3モーター式と各メーカーとも独自性を強く打ち出している。世界で初めてハイブリッド車を量産に移したハイブリッド王国を自負するトヨタのTHS-Ⅱは街中を中心とした走行ステージで使いやすく、燃費がいいのが特徴だ。
なかでも秀作といえるのが、プリウスなどに搭載している1.8Lの2ZR-FEX型エンジンにモーターの組み合わせである。1.5Lエンジンを積むアクアやカローラより扱いやすく燃費も同レベル。クラウンなどが積む2.5Lの2AR-FSE型エンジンのハイブリッド車もエンジンの資質の高さがすぐれたドライバビリティを生み出してしている。
V型6気筒エンジンもあるが、車が重いこともあり魅力は今一歩だ。V型6気筒のハイブリッド車なら2クラッチ式の日産フーガやホンダのレジェンドの方が楽しい。瞬発力が鋭く、スポーティーな味わいがある。ホンダフィットなどに積んでいる1.5LのLEBエンジンにモーターの組み合わせなら満足度は高い。市街地や街中の燃費もトヨタのハイブリッド車に肉薄する。