ダウンサイジングターボかハイブリッドを進化させるか?ホンダが主軸モデルに搭載するパワートレーンで岐路に立たされそうな雲ゆきになっています。同社は今年5月、新型ステップワゴンとジェイドの両ミニバンに1.5Lダウンサイジングターボを搭載し発売しています。これは従来の2LNAガソリンエンジンのダウンサイジングバージョンです。主力のステップワゴンは本来であればHVも設定し、両シリーズで同クラストップの販売台数確保を目指すはずだったのですが、ダウンサイジングユニットを優先させるためにHVの投入は見送ったようです。このためか販売実績は滑り出しにしては伸び悩んでいる状況で推移しています。
同分野では1年半前に一新したトヨタのヴォクシーに月販2000台も引き離され、ステップワゴンは一度もトップを達成出来ていません。ヴォクシーは半分近くがHVで占められています。またジェイドは今年2月中旬にまずHVを発売し、5月下旬にステップワゴンと同じダウンサイジングユニットの1.5Lターボを追加しました。それにもかかわらず7月以降は全体で月販1000台以下にとどまっています。半分はHVで販売のメインになっています。こうした状況から考えると、HVよりもダウンサイジングターボを優先させるのは得策ではないとの見方が強まっています。果たしてホンダは今後どのような手を打つのか注目です。