ハイブリッドシステムは基本的に先代プリウスと同じで、1.8Lエンジンがベースになる。2Lのノーマルエンジンに比べて実質的に約35万円高いが、減税額の違いを含めると約29万円に縮まる。
この実質価格差を燃料代の差額で取り戻せるのは8.8万kmを走った頃だ。ミニバンの場合、長距離を頻繁に移動するユーザーも多い。1年間に1.5万kmを走れば、実質価格差が約6年で取り戻され、その後は走行距離が伸びるほど燃料代を節約できる。
ただし、ハイブリッドで負けているのは、動力性能が物足りないこと。同じユニットを搭載した先代プリウスに比べて車重が約300kg重い。それにミニバンの場合は多人数乗車の機会も増える。ノーマルエンジンのほうが吹け上がりは活発だ。
それでもハイブリッドの低燃費は魅力で、下取り査定でも有利だからハイブリッドを推奨したい。