2017年度にトヨタ主力ミニバン勢をビッグマイナーチェンジ
トヨタは17年度に、主力ミニバンであるヴォクシー/ノア/エスクァイア、アルファード/ヴェルファイアをビッグマイナーチェンジし、商品ラインアップを大幅に強化する方針です。
上期はヴォクシー/ノア/エスクァイアで5~7月、下期にはアルファード/ヴェルファイアの改良車投入となります。
エスクァイアは発売が14年10月末でヴォクシー/ノアより9ヶ月遅れましたが、マイナーチェンジでは3姉妹車が同時の手直しとなります。
アルファード/ヴェルファイアは通常なら18年1月が改良のタイミングですが、今年は東京モーターショーの開催年となるため、そこでプロトタイプを披露したあと、発売するものと思われます。
いずれも内外装のデザイン変更、クオリティアップ、使い勝手の向上、安全対策の強化などが主な改良内容となる見込みです。
【広告】
ヴィッツHVの登場でアクアの販売が激減
トヨタは1月12日にヴィッツをマイナーチェンジすると同時に1.5Lハイブリッドを設定したことで、同シリーズの販売は好調なスタートを切っています。
ところが同クラスのHVであるアクアの売れ行きがヴィッツHVとの競合によって激減しています。
1月、アクアの登録台数は8225台で前年同月に比べ35.3%もの大幅なマイナス。これまでは登録者ベスト10の上位を占めていたのが7位に後退しました。
ヴィッツを扱っている首都圏のネッツ店によると
「アクアはスタイルと燃費の良さを売りにしているが、全高の低さによる後席の狭さがネックになっている。このため背が高く後ろ席の広さを重んじ、かつ燃費の良さを求める女性を中心としたお客さんはアクアではなくヴィッツHVを買っているので、その分アクアの販売台数が減っている」
とコメントしています。
今後この流れが本格化するとヴィッツが登録車のベスト10に復帰し、アクアは場合によってはベスト10の圏外に下がる可能性もあります。
【広告】
まとめ
日産セレナがキャンペーンを実施し、ミニバントップに躍り出ています。トヨタもミニバン強化のためのビッグマイナーチェンジを実施するわけで今後さらにミニバンの競争は激しくなるのでしょう。
ビッグマイナーチェンジのタイミングで型落ちを狙えばお得に大幅な値引きが見込めるかもしれません。
アクアの激減は織り込み済みだと思いますが、35%も減少するとは思いませんでした。それだけアクアが良く売れていたということでもあるのでしょう。
アクアの不満点をヴィッツが拾い上げた格好となりなおさら販売が減少したのかも知れません。次はアクアがどういう巻き返しに出るかが楽しみです。