2017年、国産車の中でGTグレードを持つのは、わずかに7モデル(車名にGTが入るGT-Rを入れれば8モデル)。
30年前はDOHCエンジン搭載グレードにGT名を使い、11モデルもGTグレードを持っていたトヨタも、今はたったの1モデル。現在GTはどうなっているのだろうか。各メーカーのGTについて以下に記載します。
国産モデルに見るGTグレード
トヨタ/スバル 86/BRZ:グレード名/GT、GTリミテッド(86のみ)
207ps/21.6kgm(MT)を発生する2Lの水平対向エンジンを搭載するFRスポーツ。ご先祖様、AE86のグレード名をリスペクト?
日産スカイライン:グレード名/350GT HV、200GT-t
2代目から続く伝統は13代目のV37型でも健在。350GTはハイブリッドのみで、200GT-tは211ps/35.7kgmを発生する2Lの直4ターボを搭載。
日産フーガ:グレード名/370GT、250GT
2.5Lと3.7L、2種のV6エンジンと、3.5LのV6をベースとするハイブリッドが用意される。北米仕様には5.6LのV8エンジン搭載グレードも設定されている。
日産ジューク:グレード名/16GT、16GT FOUR
190ps/24.5kgmを発生する1.6Lの直4ターボを搭載するのがジュークのGT。軽量な車体とコンパクトボディで、機敏な走りを見せる。
スバルWRX S4:グレード名/GT アイサイトなど
WRX STIにはGT名が付くグレードが存在しないことから、この車の性格がうかがえる。300ps/40.8kgm発生の水平対向2LターボにCVTを組み合わせる。
スバルレヴォーグ:グレード名/1.6GT、2.0GTなど
170ps/25.5kgm発生の1.6Lターボ、300ps/40.8kgm発生の2Lターボの双方にGT名がつくブレードを用意。全グレードにアイサイト装備。
ホンダにも存在した「GT」
ホンダでスポーティなグレードと言うと「RS」、そのさらに上になると「タイプR」となって、あまりグレード名にGTを使わない印象だが、実はホンダにもGTは存在していた。
1台が1970年登場の初代Z、そしてもう1台が2005年2月発表のNSX-R GTだ。NSX-R GTは5000万円で販売された。
ちなみに三菱には過去に、ギャランスポーツGT、シャリオリゾートランナーGTが存在していた。
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現行輸入車にも見られるGT
ベントレーコンチネンタルGT
6LのW12と4LのV8、2種のエンジンが用意されるベントレーの2ドアクーペ。オープンもある。
メルセデスベンツAMG GT
車名にGTが入るなど気合いが入っている。462ps/61.2kgmの出力だが、さらに高出力のGT Sもある。
マセラティグランツーリズモ
車名がその物ズバリというマセラティの4シータークーペ。モデル末期だがかっこよさは健在。4.7LのV8を積む。
プジョー308GT
180ps/40.8kgmを発生する2Lのディーゼルターボを搭載。1.2Lの直3ガソリンターボを搭載する「GTライン」、ハイパワーな1.6L直4ターボを搭載する「GTi by Peugeot Sport」もある。
BMW3シリーズ グランツーリスモ
クーペハッチバックの様なボディ形状を与えられたモデルが、BMWのグランツーリスモ。リアには「GT」のエンブレムを装備されている。
ここで紹介している以外にもVWにはGTIやGTEが。ポルシェもGTSグレードを多くのモデルに用意しているし、フェラーリにも488GTB、GTC4ルッソがある。