マツダからは前回発表されたコンセプトモデル、RX-VISIONの発展型が登場しそうだ。奇しくもロータリー登場50年を迎える今年、コスモスポーツの復活となることを期待したい。
他にもマツダ初の三列シートSUV CX-8が出展され、スカイアクティブジェネレーション2を引っさげた次期型アテンザも楽しみ。
スバルは次期型BRZのスタディモデルが控え、トヨタとの提携から新型スープラの下に位置するミドルFRスポーツということになる。
コスモスポーツ
ロータリーエンジン量産50周年の節目を迎える今年、東京モーターショーにはマツダの魂であるロータリーを搭載したコスモスポーツの復活が期待される。
前回15年の東京モーターショーにはロータリースポーツコンセプト、RX-VISIONが出展されたのだが、それがこのコスモスポーツの復活モデルとなる可能性があるのだ。
RX-VISIONには、スカイアクティブ-Rの名で新型ロータリーエンジンが採用され、駆動方式はFRになることが発表されていたものの、その量産モデルの実像については様々な憶測を呼んでいる。
というのも、15年にマツダが先代デミオをベースに発表したデミオEV REレンジエクステンダーのシステムが背景にある。
330ccの小型ロータリーエンジンを発電用に組み合わせていたが、当初はスポーツモデル用のシステムではなかった。
しかし、最近になってマツダは米国で出願していた2件の特許よってこのシステムが改良され、このうちの1件はロータリーエンジンのためのアイドリング停止機構に関するものであった。
このため、RX-VISIONの発展型ではこのREエクステンダーを組み込んで登場するという噂が流れ、その見方が大勢を占めている。
マツダは19年にスカイアクティブ-EVの市場投入を明言しているが、それがRX-VISIONの流れを汲む新型ロータリースポーツの真の姿ではない。
レンジエクステンダーのバッテリーEVはあるものの、新型ロータリースポーツはまた別に存在するというのだ。
そうなると俄然、ロータリーエンジンの復活を高らかに告げるモデルとして、冒頭に述べたコスモスポーツの復活はまたとない演出となるはずだ。
経営陣からのゴーサインがなかなか出ないとも伝えられる一方で、開発陣からはその目処がつき、ネックとされる燃費改善も目標となる30%以上の改善が可能だという関係者もいる。
いかにもFRスポーツらしいロングホイールベースを採用したデザインから一転、今年の東京モーターショーの舞台でかつてのコスモスポーツ復活モデルが登場することにより、マツダブランドのイメージを高めるにはもってこいの機会となる。
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次期型BRZ
昨年後期型となったばかりのBRZ&86だけに新型がデビューするのは早くても19年頃。トヨタとBMWが共同開発している新型スープラの下、S-FRの上という位置づけとなる。
パッケージングに関しては手軽なFRスポーツという性格は変わらない。
気になるのはやはりパワートレイン。北米仕様のFB25型2.5LやFB1.6Lターボ、FA20型2Lターボ、いや最新のNAのFB16型1.6L、FB20型2Lの搭載か、などという噂は絶えないが、その可能性は低い。
というのは19年に新型ダウンサイジングターボエンジンが登場し、STI S4などのスポーツモデルを除いてこれに置き換わるから。
1.8L直噴ターボと1.5L直噴ターボの2つあり、これに1.5L直噴ターボ+モーターを組み合わせたハイブリッドの3本になる予定。
新型BRZにはこの直噴1.8Lターボか、1.5LLハイブリッドが搭載される可能性が高い。今年の東京モーターショーには新型BRZのスタディモデルが発表されるだろう。
CX-8
CX-5をベースにした初の3列シート仕様SUV、CX-8は8月末にも発表され、11月中旬には発売開始となりそうだ。
当然、東京モーターショーにもその市販モデルがお目見えすることになる。
パワートレーンはCX-5で実績のある2.2Lクリーンディーゼルを採用。その価格は350万円前後になると見られ、アルファード/ヴェルファイアといった競争力のあるLクラスミニバンの牙城にまで食い込んでくるのか、注目したいところだ。
インプレッサSTIスポーツ
販売絶好調のインプレッサに待望のSTIスポーツが追加される。STIスポーツグレードはレヴォーグに追加されるや全体の約4割を占める人気グレードとなった。
インプレッサSTIスポーツもエンジンには手を入れないものの、フロントダンパーにはセッティングこそ違うがS207と同じビルシュタイン製ダンプマチックⅡを採用。
このダンパー装着によって上質な乗り心地とシュアなハンドリングを両立している。1.6L(約250万円)と2L(約300万円)の2モデルに展開される。
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フォレスター
インプレッサやXVに続いて新プラットフォーム、スバル・グローバルプラットフォームを採用する新型フォレスターは、ダイナミック☓ソリッドのデザインコンセプトのもと、スタイリッシュなSUVになる。
東京モーターショーで初公開され、翌18年3月に発売、18年12月にはPHVが追加される予定。
パワートレインは、FB16型1.6LターボとFB20型2L NA、そしてFA20型2Lターボに代わり、FB25型2.5Lが搭載される見込み。
PHVは1.6L直噴DITターボ+モーターになると予想。アイサイトは最新のアイサイトツーリングアシストが搭載される。
新型アテンザ
フルスカイアクティブテクノロジーを搭載したマツダの新世代商品群の中で、先にフルモデルチェンジしたCX-5に続き、フルスカイアクティブジェネレーション2搭載モデルとなるのがアテンザだ。
乗用系モデルではマツダのフラッグシップとなるだけに、次期モデルではパワーユニット面で大きな進化を果たすとみられる。
このスカイアクティブジェネレーション2、東京モーターショーで技術発表されると見られる。
超希薄燃焼と直噴のスカイアクティブエンジンの高圧縮比を組み合わせたシステムにハイブリッドをプラスしたものとなるようだ。
ガソリンながらディーゼルに近い17~18の圧縮比で、ハイブリッドなみの燃費を目指す。
S208
WRX STIをベースにSTIがエンジンを含め、全域にわたってチューニングしたコンクリートカーのSシリーズ。
前回、15年に限定400台で販売されたS207は発売日に即日完売した大人気モデルだった。
その後継たるS208が東京モーターショー会場で発表される。
手組のエンジンはS207ではベース比20%アップの328psだったが、S208では330psまで向上し、中速域のトルクも向上しているという。
足回りもS207で評価の高かったフロントダンパーにビルシュタイン製ダンプマチックⅡを装着した他、等長等爆エキゾーストや専用ECUやSTI製パフォーマンスパーツを装着。
価格は600万~650万円、S207の限定400台より100台少ない300台になりそうだ。