トヨタの超ド級スポーツカー「GRスーパースポーツコンセプト」が、東京オートサロンで世界初公開された。
WEC(世界耐久選手権)参戦車「トヨタTS050」のロードバージョンで、パワーユニットはシステム出力1000psのV6、2.4L直噴ツインターボ+THS-R(トヨタハイブリッドシステム・レーシング)。
EVシステム、稀薄燃焼エンジンを組み合わせ、熱効率は驚異の50%を実現しており、市販時にはさらにその数値を上げると明言している。
ポイントは「市販車をベースにスポーツカーを作る」のではなく「レーシングカーからスポーツカーを作る」こと。
ラジエーターをフロントに、インタークーラーをサイドに置くな冷却系の位置は変更されているが、中身はほぼTS050そのものなのだ。
「レース用エンジンはほとんどアクセル全開か全閉でしか使われません。
逆にロードカーはほとんど全開にしないので、ハーフスロットルでの排ガスを混合気の濃さや燃料を噴くタイミングなどで細く最適化させなければなりません。
もちろん、排気系に触媒をつけますが、それでもパワーは出せます」とチーフエンジニア。
当然のことながら、ただ単にWECマシンのTS050にロードカーのボディを載せればできるものではなく、ここからの開発は一筋縄ではいかないと思われる。
その点に関し、デザイン担当者は「箱根駅伝で言うと、まだ往路の険しい山越えまでもいっていない段階です。これから時間はかかりますね」と現状を語る。
この車の特徴はレーシングカーを市販車にするというだけではなく、最先端のコネクテッド技術を満載する「近未来スポーツ」を具現化することにもある。
インテリアはスパルタンでもフォーマルでもなく「未来的」を目指しており、その点でも新しい価値観を提供する。
マクラーレンP1(約1億円)、ラ フェラーリ(約2億円)、AMGプロジェクトワン(約3億円)のカテゴリーとなる車だけに、価格も1億円オーバーは確実。
100~200台規模の限定車として21年頃の登場が予想される。
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GRスーパースポーツコンセプト
パワートレイン | |
エンジン型式 | V6直噴ツインターボチャージャー |
エンジン排気量(cc) | 2400 |
システム出力(kW/ps) | 735/1000 |
ハイブリッドシステム | トヨタハイブリッドシステム・ レーシング(THS-R) |
ホイール | |
フロント | 18x13J |
リア | 18x13J |
タイヤ | |
フロント | 330/710R18 |
リア | 330/710R18 |