今年3月のアルトターボRS発売以降、その存在が注目されていたアルトワークスが突如、東京モーターショーに登場。サプライズ公開で、来年初旬にも発売される。「ターボRSの発売後、お客様からもっと走りに振った仕様や5速MTが欲しいという意見など多くの反響があったため市販化が決まりました」とのこと。ターボRSの開発時にはまったくワークスの発売予定はなかったという。
急遽発売となったわけだが、その内容にぬかりはない。エンジンは、ターボRSと同じ直3ターボのR06型で、最高出力は64psと変わらないが、最大トルクは0.2kgmアップして10.2kgm程度を実現。低速域からの加速間やエンジンレスポンスが更にアップしているという。
トランスミッションは待望の5速MTを搭載。それにターボRSと同じ自動クラッチ変速機の5速ASGの設定もある。5速MTのほうは既存のメカをベースにクロスレシオの専用ギアを採用し、スポーツ走行を重視した仕様になっている。
もちろん足回りにも手が入れられ、専用のカヤバ製ダンパー&スプリングによって、ターボRSよりもさらにハードなセッティングになっているという。徹底的に走りを楽しむことに絞ったアルトターボの高性能版がワークスなのだ。
さらに内装も本格的でレカロ製シートを標準装備するのもポイント。2WDと4WDが設定され、価格はターボRSの20万~30万円アップくらいで150万-160万円程度と予想される。