1971年にサファリラリーを制した伝説のフェアレディ240Zや、シンプルなレース用自転車などからイメージしたクロスオーバータイプのコンセプトカーが「ニッサングリップスコンセプト」。コンパクトクロスオーバーにスポーツ感をくわえた新しいデザインの方向性が示されているという。
そのデザインはロードレース用自転車のような走ることに特化したシンプルさと軽さを感じさせるディテールが特徴。ショーモデルらしく、フロントがガルウィング式ドア、リアが後ろ開きのドアという4ドア仕様で4シーターとなっている。内装も自転車のサドルをイメージしたというセンターコンソールをはじめ、とても斬新だ。
そのためデザインばかりに目が行きがちだが、搭載されるパワーユニットにも注目すべきポイントがある。「Pure Drive e-Power」と呼ばれる新開発のシリーズハイブリッドEVシステムだ。これはガソリンエンジンで発電してモーターで走らせるハイブリッドで、リーフの大容量モーターを採用。モーター出力は109ps/25.9kgmと公表している。
リーフで培って来たEVのノウハウをいかしたシステムでもあり、これが意外と早い時期に市販化出来るくらいに開発が進んでいるというのだ。アグレッシブなデザインのコンパクトSUVであるクリップスコンセプトは、新EVシステムを搭載し、次期ジュークとして市販される可能性は高い。デビューは2年後と予想される。