6月にマイナーチェンジしたランドクルーザー、プラドに続いて、トヨタブランドの最高級SUV、ランドクルーザー200がフロントマスクを一新するビックチェンジ。さらにレクサスからランクル200とシャシーを共有するLXがなんと1100万円で新発売。輸入車に流れていたプレミアムSUV選びが、がらりと変わりそうだ。
●トヨタ車として初めてセーフティセンスPを採用
ランドクルーザー200は2007年9月の発売で丸8年を迎えるが、今回フルモデルチェンジの大胆な変更を受けた。とにかくエンジンフード、フロントフェンダー、フロントグリル、ヘッドランプ、フロントバンパーを一新。リヤもバックドアパネル、バンパー、ライセンスガーニッシュ、コンビネーションランプを変更しており、ドアとリアフェンダー、そしてルーフ以外ほぼ変更という大刷新なのだ。しかもLEDヘッドランプはデイライトが装着され、表情がガラリと変わった。コックピット周りもセンタークラスターやオプティトロンメーターが変更され、高級感がUP。内装色には新しくブラウンが加わり、全4色がラインナップされ室内のルーフカラーも選べるようになった。最上級のZXとAX、Gセレクションは本革シートになる。
今回V8、4.6Lエンジンやパワートレーンには手が加えられていないが、①ミリ波レーダーと単眼カメラを使い、トヨタ初の歩行者検知を可能にしたプリクラッシュセーフティシステムを採用。②前方車両に追随走行が可能なブレーキ制御付きのレーダークルーズコントロールと③車線逸脱の際に警報を出すレーンディバーチャーアラート、さらには④自動的にハイビームとロービームを切り替えるオートマチックハイビームの4つを採用するトヨタセーフティーセンスPをトヨタ車として初めて標準装備とし、高級SUVとして揺るぎのない安全性も手に入れ、魅力は大きくアップ。
●ランクル200をベースとした最高級SUVは1100万円
レクサスLXはレンジローバーやポルシェカイエン、メルセデスのGクラスをライバルとする超高級SUVだ。ランクル200と同じプラットホームながら3UR-FE型V8、5.7Lと8速ATを組み合わせており、ランクル200の1UR-FE型V8、4.6L+6速ATに差をつけている。最高出力377ps、最大トルク54.5kgmのスペックはまさに夢見心地の走りを約束するはず。JC08モード燃費は6.5km/lと大差ない。こちらもトヨタセーフティセンスPに当たるレクサスセイフティシステム+が標準装備となり、高い安全性を誇る。
またレクサス車として初めてシャシーやパワートレーンの制御を自由に組み合わせることができるカスタマイズモード搭載のドライブモードセレクトを採用。世界初搭載となるオートエアコンやシートヒーター、シートベンチレーションといった空調機能を一括して連動、作動させるクライメイトコンシェルジュなど他にない装備がずらりと並ぶ。これでレクサスはNXとRX(秋にフルモデルチェンジ予定)そして、このLXとSUVのラインナップが揃った。
【ランクル200ZX、レクサスLX比較表】
|
ランクル200ZX |
レクサスLX |
全長 |
4950mm |
5665mm |
全幅 |
1980mm |
1980mm |
全高 |
1870mm |
1910mm |
ホイールベース |
2850mm |
2850mm |
車両重量 |
2690kg |
2720kg |
エンジン |
V8DOHC |
V8DOHC |
排気量 |
4608cc |
5662cc |
最高出力 |
318ps/5600rpm |
377ps/5600rpm |
最大トルク |
46.9kgm/3400rpm |
54.5kgm/3200rpm |
トランスミッション |
6AT |
8AT |
JC08モード燃費 |
6.7km/L |
6.5km/L |
乗車定員 |
8人 |
8人 |
価格 |
682万5600円 |
1100万円 |