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日産から自動ブレーキ エマージェンシーブレーキ搭載車続々登場!

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クルマが人を守る 日産の先進安全技術

日産が誇る先進安全技術。その中核が「クルマが人を守る」をキーワードにした「セーフティ・シールドコンセプト」だ。これは被害を軽減する「衝突安全技術」に加えて、危険な状態に近づけないとする「予防安全技術」の両側面から成り立つ日産独自の安全思想であり、この先、導入が期待されている自動運転技術の開発にも活かされている。

さらに日産では全方位の予防安全として自車周囲360度に渡って安全技術を張り巡らし「アラウンドビューモニター」をはじめ市販モデルへ次々に導入を行うことで、実際の交通環境での事故発生リスクを減らすことを目指す。

また、日産では「Vision ZERO」として、2020年までに日産車の関わる死亡・重傷者数を1995年の25%にまで減らし、事故ゼロ社会を目指すという目標を掲げ、の実現に向けた取組の一つとして衝突被害軽減ブレーキである「エマージェンシーブレーキ」の標準化を推進する。

「自動ブレーキ」としてユーザーからの認知度が高まっているエマージェンシーブレーキだが、自動ブレーキだけがこの機能の中心ではない。エマージェンシーブレーキは、車載センサーで前方車両や障害物、さらには歩行者を認識し、衝突の危険が高い場合には警報ブザーなどでドライバーに回避動作を促しつつ、回避動作が行われない場合には、最終的な手段として自律自動ブレーキを作動させ衝突を回避、または被害を軽減する技術であり、故に「衝突被害軽減ブレーキ」となる。

衝突被害軽減ブレーキの普及率は約4.7%(19万7419台/2013年)だが、日産では「フーガ」や「スカイライン」といった上級モデルではミリ波レーダーを用いてより高い車速域での警報ブザーや自律自動ブレーキを作動させることを可能とする。また、「セレナ」や「ノート」などには普及型として光学式単眼カメラを用い、車だけでなく歩行者も検知。さらに軽自動車のデイズなどでは、赤外線をセンサーに採用し、全車に標準装備(レスオプションを除く)とした。

エマージェンシーブレーキはあくまでドライバーに警報ブザーなどで危険を知らせて回避動作を促す安全技術だが、最終的な手段である自律自動ブレーキがあることで、ドライバーの安心感は確実に高まる。

各カテゴリに対応する3つの自動ブレーキ方式

カメラ式:人も検知

単眼光学式カメラを用いたエマージェンシーブレーキは、物体だけでなく人物の検知も可能で、停止車両と人物に至っては60km/h未満で作動し、移動車両に対しては10~80km/hで作動する。衝突の可能性が高まるとメーター内のディスプレイ表示やブザーによりドライバーに回避操作を促すが、万一、ドライバーが安全に減速できなかった場合には、緊急ブレーキを作動させて衝突を回避、または衝突時の被害や障害を軽減する。

○現在の搭載車:リーフ、セレナ、エクストレイル、ティアナ、ジューク、ノート

●ミリ波レーダー式:世界初、2台前も検知

ミリ波レーダーを用いたエマージェンシーブレーキは現在、市販車に搭載されている衝突被害軽減ブレーキのうち世界最高水準となる約60km/h以下で衝突回避の能力がある。またこの方式では前方衝突予測警報「PFCW」にも注目。一般的な衝突被害軽減ブレーキが前走の車間時間に対する車間距離によって警報→自動ブレーキの作動としているなか、PFCWでは前走車の前車、つまり自車から2台前の車両の動きも把握し、必要に応じて警報を出す。

○現在の搭載車:フーガ、スカイライン

赤外線式:毎日使う軽にも安全を

赤外線を用いたエマージェンシーブレーキは、自車速度が約5~30km/hの範囲で前方の車両に対して作動し、約15km/h以下で衝突回避の能力がある。稼働速度域は低いように思われるが、一般道における事故を起こす直前の速度(危険認知速度)は30km/h以下での発生件数が75%(平成18年度警察庁交通局「交通事故の発生状況」)と高いことからも、実状に対して大きく貢献することは確かだ。

○現在の搭載車:デイズ、ルークス、NV100クリッパーリオ
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