アムラックストヨタが子供たちに「水素」や「燃料電池」をより身近に感じて、乗ってもらう為に企画した燃料電池車が、FC-PIUS。全長2535mmと子供が運転するために設計されたもので、水素と酸素の化学反応で発生する電気をエネルギーとして走る仕組みはほぼトヨタMIRAIと同じ。設計開発は(株)モディー(岩手県一関市)が行った。
FC-PIUSのフレーム素材は金属でボディはFRP樹脂。デザインはMIRAIがモチーフになっており、特にフロントは止まっていても速さを感じるスタイリッシュさを追求したという。昨年春から制作がスタートし、試作機は8ヶ月で完成。その後システムの改良を重ねて現在まで2台誕生している。
水素を専用タンクに充填し、そのタンクをFC-PUISに装填する方式をとっており、水素の入る量は約34g。ちなみにMIRAIは約5kgの量が入るので、約147倍になる。
満充電状態で約8時間走行可能。もっともMIRAI同様、走らせ方により距離は変動するという。そして最高速は5km/h。東京・お台場にあるMEGA WEB内の専用コース「ライドスタジオ」での走行は5km/hで十分の為、その速度で設計されている。