新商品は「ドラゴン・スポーツ」。サイズは17~20インチ、215~275の横幅、30~45と、明らかなスポーツサイズ。グリップ性能重視かと思いきや、新デザインのトレッド面は縦方向に4本の主溝が走り、雨の排水性を重視。
接地面外側の溝を縦溝まで貫通させない点に、コーナーでのハンドリング特性向上が伺える。狙うはセダン、ミニバンのスポーツ系。スポーツカーも当然だが、試乗するとメーカーの意向と事実はかけ離れていることがわかった。
それはサーキットでも薄々感じていたこと。FWDスポーツのフォーカスやシロッコでパイロンスラロームやコーナリングを展開する。
路面はF1マシンのラバーグリップの上に雨が降り注ぎ、通常の舗装以上に滑る。そんな状況で、ステア操作に正確に応答し、特に鋭い部分はないが、狙い通りに変化する動きはコントロール性に優れている。
唐突な滑りは特殊な路面状況だから。アクセルのON/OFFで安定状態からリアが滑り出す変化の予知も分かりやすく破綻しない。と、もちろんこれはクルマの特性にも左右されるのだが。
音、振動、乗り心地を確認すべくテスト車は何がいいか?225/45R18が適合する車種からオデッセイアブソルート選択。ご存知一本筋金の通ったスポーツハンドリングと、やや硬い乗り味の個性を持つ。それが、高速直進性はわだちなど外乱の影響を受けにくくなった。つまり本来のシャキッとした直進性とは違い、中立付近がマイルドで、直進することに気づかいがいらなくなった。
乗り味はサーキットの縁石を踏んだ時から分かっていたが、角のないソフトで柔軟なまさにコンフォート系タイヤの様相。アブソルートの乗り味をマイルドに変え、ロードノイズ、パターンノイズの類を抑え込み快適性は確実にアップ。メーカーの狙いとはだいぶ違うのでは?と思う部分はここ。決して悪い話ではない。むしろこうした特性こそ誰もが安心して走行できるスポーツ性だと思う。
ドラゴン・スポーツサイズラインアップ
- 275/30R20XL
- 245/35R20XL
- 225/35R19XL
- 245/35R19XL
- 235/35R19XL
- 245/40R19XL
- 245/40R18XL
- 235/40R18XL
- 225/40R18XL
- 245/45R18XL
- 225/45R18XL
- 215/45R18XL
- 245/45R17
- 235/45R17XL
- 225/45R17
- 215/45R17XL