レヴォーグにシリーズ最上級の新グレード「STIスポーツ」が加わる。STIと言えばSシリーズやtSシリーズのように走りのポテンシャルアップに特化した限定モデルが有名だが、このSTIスポーツは走りと内外装の質感アップを狙ったカタログモデル。通常の生産ラインで作られ、台数の制限もなし。今後ほかのスバル車にも採用されていきそうなグレードだ。
レヴォーグSTIスポーツは、専用フロントグリル&バンパー、LEDフォグランプ、18インチアルミホイールなどのエクステリア専用アイテムに加え、インテリアにも大幅に手が入れられている。
「ボルドー」がSTIスポーツ専用のテーマカラーとなっており、シートやセンターコンソール、ドアトリムポケットなどをボルドーで統一。また、レッドステッチも効果的に配し、他のグレードとは異なる独自の上質感を演出している。シートは本革で、こちらもボルドー/ブラックの組み合わせとなる。
STIスポーツは1.6Lターボ、2Lターボ共に設定されるが、エンジンには手を入れていない。しかし、STIによる専用開発の足回りが採用され、通常のバルブの他にコンフォートバルブを追加し、快適性と操縦安定性の高さを両立するビルシュタイン製の「Damp MaticⅡ」ショックアブソーバーを装着。スプリングはベース車よりも6~7%柔らかめの設定としているところに上質な走りを目指したこの車の特徴が現れている。また、ステアリングギアボックスの取り付け剛性を向上させることで操舵の応答性も高めている。
この辺りがSTIスポーツの見どころ。販売マニュアルには「欧州車を超える操縦安定性と乗り心地の両立」「BRZ tSと同等なシャープなハンドリングと追従性の両立」と謳われており、実際の走りはどうなのか、実に楽しみだ。
価格は2Lターボが365万円で、1.6Lターボが323万円(ともに税抜き)。ベースとなる1.6GT-Sのアドバンスドセーフティパッケージ+本革シート装着車に対し20万円アップというもので、そのチューニング&ドレスアップ内容を考えれば買い得感のある価格設定。正式発売は7月21日からだが、既に先行予約は始まっている。
また、レヴォーグは6月10日から改良版となるC型の販売がスタートしている。フロントドアにアッパービームを追加して前席の側突安全性を強化している他、ベルトプリテンショナーの採用などで後席の安全性も強化し、静粛性も向上させている。
レヴォーグSTI SPORTのポイント
- レヴォーグの最上級グレードとして設定
- 専用フロントグリル、専用18インチアルミ、専用バンパー、専用マフラーなどを装着
- STIがチューニングしたビルシュタインダンパー、専用スプリングなどで足回りを設定
- 専用のボルドー色のインテリア、本革シートを採用
- 価格は2Lターボが365万円、1.6Lターボが323万円となる(消費税抜き)
NEWレヴォーグ価格
- 2.0STI SPORT EyeSight:365万円
- 2.0GT-S EyeSight:330万円
- 1.6STI SPORT EyeSight:323万円
- 1.6GT-S EyeSight:283万円
- 1.6GT EyeSight S-sytle:269万円
- 1.6GT EyeSight:257万円
※消費税抜き価格