予防安全性能＆衝突安全性能の概要

毎年やってくる「自動車アセスメント」の発表会。今年は5月27日に行われた。そもそも「アセスメント」ってなんぞやって方も多いはず。なんでも英語にするのはどうかと思うが、簡単に言えば「客観的に車の安全性能を評価しましょう」というもの。

国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構が取り込んでいるもので、大きく分けて2つの評価軸に分かれる。それが「予防安全性能評価」と「衝突安全性能評価」と呼ばれるもの。

「予防安全性能評価」は読んで字のごとく、事故をしっかり予防できるか評価するもの。これには被害軽減ブレーキや、はみ出し警報、そして今年から後方視界情報という評価項目も追加されている。

一方の「衝突安全性能評価」はいわゆるクラッシュテスト。実際に車を衝突させてどこにどれだけの負荷がかかるか分析。それを点数化している。

どちらの結果も安全な車選びの指標にとても大事なもの。ということでまずはザックリと今年の結果を見ていきたいと思う。

予防安全性能評価はなんと15車種が満点

15年度は41車種のテストを実施して15車種が満点を獲得。15年度は自動ブレーキ評価が2年目の年になった。昨年の満点獲得車が6車種だったのに対して、2倍以上の車が満点というのは各社がテストの項目に対応したといえる。

採点は被害軽減ブレーキが32点、車線はみ出し警報が8点、後方視界情報が6点という分配で46点満点。今年から後方視界情報評価（バックカメラで死角の幼児を発見できるかの評価）が加わったので、昨年より評価項目が増えている。

衝突安全性能評価は五つ★が5車種

今年は12車種がテストを受け、5車種が最高評価の「ファイブスター」を獲得。最高得点はマツダCX-3だったが防衛親のクラウン（13年度）の牙城は高く、歴代トップにはなれなかった。ほか4車種はトヨタのシエンタ、ホンダのジェイド、シャトル、ステップワゴンとなっている。残り7車種は3つ★だったスズキエブリイを除いて全車が4つ★の評価を受けるという結果だった。

2015年度予防安全性能評価ランキング

2015年度衝突安全性能評価ランキング