現在主流の交通取り締まり用覆面パトカーといえば、圧倒的多数派で200系クラウン。大きなフロントグリルになった現行車型ではなく、一つ前のモデルである。一般道、高速道路をともに最前線で活動する覆面パトは、その多くが200系クラウンと言っても過言ではない状況となっている。
最新の「形態」はフロントグリル内に小型のLED式全面警光灯がビルトインされており、消灯時にはまず見えない。一方後ろ姿はというと、リアウィンドウにスモークが貼られていて室内がよく見えないのが特徴的。高速隊の覆面パトだとリアトレイに可倒式の電光サイン板が装着されていて取り締まっt違反車を安全な停止場所まで誘導する際に「パトに続け」などの文字を表示する。また、ルーフの反転式警光灯を収納するためのボックスが室内に出っ張っているのだが、このスモークガラスによって見えにくくしているのだ。リアエンブレムの有無は決定的な見分けポイントにはならない。
少数派交通覆面としては、マークXが国費導入で全国に1~2台ずつだが、比較的まんべんなく配備されているので要注意。この他は千葉県警のV35型スカイライン、埼玉県警のV35型/36スカイラインなどがある。これらは県予算での購入である。
このほか大阪のレガシィツーリングワゴン、高知のスバルWRX S4、神奈川のティアナ(東名高速に出没)などがクラウン以外の少数派異色覆面パトだが、最近はこうした異色覆面パトは数を減らしている。