デビューから10年を迎えたエスティマが、なぜ今、このタイミングで大掛かりなマイナーチェンジを実施してきたのか?
「エスティマについては、正直に言えばここ数年、幾度と無くマイナーチェンジの企画が立ち上がっては消え、また出ては消えを繰り返していました」と言ったのは、トヨタ自動車が4月18日より組織改革をして誕生したカンパニー制「CVカンパニー」を担当する中島エグゼクティブ・バイス・プレジデント。
今回のマイナーチェンジは、企画立ち上がりのタイミングからいっても、当然カンパニー制とは関係ないのだが、トヨタが「もっといいクルマ作り」に向けて大きく製品軸に向けた開発体制に舵を切っている中で実現したビッグマイナーチェンジなのだな、と理解することができた。
「エスティマは開発、生産を担当するトヨタ車体の内部でも特に思い入れの強い車で、積極的に改良をしたいという声が大きかった」と中嶋EVPはいう。
どんなにいい車でも、時代に合わせて微調整をして行かなくては陳腐化してしまう。販売台数などの現実的な数字、収益性などを勘案して、3.5L、V6エンジンをラインアップから外し、エクステリアもアエラス仕様に絞るなどのスリム化をすることで新たな魅力をエスティマに与えることを決断したのだという。
そして仕上がった「新型」エスティマは、これまでちょっとプラスチック感がむき出しだったインパネがソフトな表皮で覆われたり、2トーンカラーのボディカラーが設定されるなど、新たな魅力を感じさせるものとなっている。
エスティマ主要諸元
アエラスハイブリッド | アエラスプレミアム | |
全長☓全幅☓全高(mm) | 4820☓1810☓1760 | 4820☓1810☓1745 |
ホイールベース(mm) | 2950 | 2950 |
エンジン | 直列4気筒DOHC | 直列4気筒DOHC |
排気量(cc) | 2362 | 2362 |
最高出力(ps/rpm) | 150/6000 | 170/6000 |
最大トルク(kgm/rpm) | 19.4/4000 | 22.8/4000 |
フロントモーター出力/トルク(ps/kgm) | 143/27.5 | ー |
リアモーター出力/トルク(ps/kgm) | 68/13.3 | ー |
JC08モード燃費(km/L) | 18.0 | 11.4 |
タイヤサイズ | 215/60R17 | 225/55R18 |
価格 | 435万2400円 | 439万1673円 |