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新型BMW5シリーズの進化

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7年ぶりのモデルチェンジで7世代目を迎えた5シリーズ。従来型よりもエレガントさの増したスタイリングは、まさしく7シリーズの弟分という感じ。ドライバー中心に設計されたインテリアも上質そのもの。内外装とも見た目の印象は上々だ。

7シリーズでも話題になった「ジェスチャー・コントロール」や遠隔操作により車外から駐車できる機能もしっかり設定される。

BMWのニューモデルとなれば、無論「駆け抜ける喜び」に期待せずにいられないわけだが、ひとつには骨格で実に140kg、新旧比で80kgもダイエットしたという大幅な軽量化がポイントとなる。

また、523dの直4、2Lディーゼルはアドブルーを用いた新規のエンジンとなったのだが、これがなかなかのもの。

190ps/400Nmというスペックは従来と不変ながら、ディーゼルらしい力強さはそのままに、より音や振動などディーゼルのネガな部分が気にならなくなっている。

アイドリング付近では感じるものの、走り出してしまえば、ディーゼルだと教えられなければわからないくらい。

また、クラス最良の0.22というCd値を実現した空力性能も新型5シリーズの特筆点の一つ。JC08モード燃費は523dで従来の16.6km/Lから21.5km/Lへと大幅な向上を果たしたと言うからたいしたものだ。

ドライブフィールは極めて軽快でなめらか。乗り心地は快適そのものだ。可変サスの与えられるMスポーツはよりフラット感があり、ハンドリングも俊敏になる。19インチのランフラットタイヤを履くとは思えないほどしなやかだ。

また、後輪操舵も行う「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」による俊敏でかつ安定性の高いハンドリングにもさらに磨がかかり、しかもほとんど違和感がなくなっている。

技術面では、時代の要求に対応すべく、数々の先進的な装備が採用されている。

部分自動運転機能についても、7シリーズのものよりも認識能力が進化し、隣の車線を走行する車両との側面衝突の回避を図る「アクティブサイトコリジョンプロテクション」という他社にはない新機能の設定も特筆できる。

ほどなくプラグインハイブリッドや、5シリーズセダンでは初となる4WDモデルなども続々と投入予定と言うから期待して待つことにしよう。

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BMW新型5シリーズセダン主要諸元

523d 540i Mスポーツ
全長☓全幅☓全高(mm) 4945☓1870☓1480 4945☓1870☓1480
ホイールベース(mm) 2975 2975
車両重量(kg) 1700 1760
エンジン 直4、2L
ディーゼルターボ
直6、3L
DOHCターボ
最高出力(ps/rpm) 190/4000 340/5500
最大トルク(kgm/rpm) 40.8/1750-2500 45.9/1380-5200
JC08モード燃費(km/L) 21.5 12.5
価格 698万円 986万円

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