トヨタルーミー、タンク、ダイハツトール、スバルジャスティ

ダイハツブランドからは「トール」の名称で販売される。標準タイプはトヨタ「タンク」顔で、カスタムモデルはトヨタ「ルーミーカスタム」の顔となる。

リアコンビランプはカスタムがクリアレンズで標準タイプはレッドレンズとなる。このフロントマスクとリアコンビランプの組み合わせは、ダイハツ「トール」のみのもの。

全長3725mm、全幅1670mm、全高1735mm、室内高1355mmでホイールベース2490mm。なかなか絶妙なサイズ感。

ダイハツが開発を担当し、ダイハツブランドとトヨタブランドて販売されることもあり、車名とエクステリアの関係性がちょっとややこしいのだが、ダイハツは「トール」、トヨタは「ルーミー」と「タンク」で、スバルは「ジャスティ」。

それぞれに標準タイプとカスタムタイプが設定されている。トヨタブランドでトヨタ店&カローラ店で販売される「ルーミー」は大きく口を開けたフロントグリルが印象的なフロントマスクにレッドレンズのリアコンビ。

一方で同じくトヨタグランドでトヨペット店&ネッツ店で販売される「タンク」はスポーティな雰囲気を感じさせる低重心イメージのフロントマスクにクリアレンズのリアコンビランプが特徴的だ。

それぞれカスタムモデルはグリルやバンパー開口部のデザインなどが異なり、よりそれぞれの特徴を際立たせている。

そしてダイハツブランドの「トール」である。開発を担当したダイハツだけに担当者が「いいとこ取りさせていただきました」と言うように、標準タイプは「タンク」顔、カスタムモデルは「ルーミー」顔。

リアコンビランプはトールがレッドレンズでトールカスタムがクリアレンズとなり、フロントマスクとリアコンビランプの組み合わせはトヨタ向けモデルとは逆となる。そしてスバルのジャスティは標準が「ルーミー」顔でカスタムが「タンク」顔となる。

というわけで、何と8タイプの仕様があるからややこしいが、グレード構成は極めてシンプル。標準タイプ、カスタムタイプそれぞれに直3、1L NAエンジン搭載モデルと直3、1Lターボエンジン搭載モデルが設定される。NAにはFFと4WDが設定されるがターボはFFのみ。

位置づけとしてはトヨタとしてはbB、ラクティスの後継車ということになるのだろうが、両車ともにエンジンは直4の1.3～1.5Lを搭載するのに対しこちらは直3の1Lとダウンサイジング。そこでターボが新開発された。

98ps/14.3kgmを発揮するので、ドライバビリティ的には1.5Lクラス。JC08モード燃費は21.8km/L。NAは69ps/9.4kgmでJC08モード燃費は24.6km/Lとなる。

今の時代、しかもトヨタのディーラーで販売されるのにハイブリッドモデルが設定されない事はネガにはならないのか。

「当然そういう議論はありました。しかし、このサイズのモデルということを考えるとハイブリッド化による車重増加による燃費向上率の少なさや、価格アップなどお客様のメリットは少ないと判断した結果です。むしろターボエンジンで余裕のあるドライブ感覚を味わっていただくことを選択しました」と開発陣。

bB、ラクティスではヒンジタイプだった後席ドアをスライドとしたことがポイント。子育て世代からは乗降性の良いスライドドアを求める声が多く寄せられていたという。

スクエアな車体形状で全高は1735mm、室内高は1355mmを実現しており、車高の感覚はムーヴ以上、タント未満といった感じで「ほどよい」使い勝手を実現。

軽自動車よりも圧倒的に全長、全幅は広くできるから軽自動車からのアップサイズ志向のユーザーにも、また大型ミニバンからのダウンサイズ志向ユーザーにも納得の室内空間の&荷室スペースというわけだ。

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