一つのブランドの中で、どの車種が販売店に「価値がある」と思われているのか。普通は新車価格が高い順にそれが示されているように思うが、さにあらず。ここでも残価設定ローンの残価設定率がその大きな参考になる。
ここではメルセデスベンツ、BMW、そしてレクサスという3つのプレミアムブランドで調査。基本的に各車種で最もベーシックなグレードの3年後の残価設定率を取り上げているが、「新車価格が車の価値を示しているわけではない」という結果が得られた。
- 残価設定ローンの3年後の残価設定率を調査するとベンツ、BMW、レクサス全てSUVが上位となった。新車価格が高いのはSクラス、7シリーズ、LSの高級セダンだが、市場での価値はそれとは別ということ。SUVの勢いは今後ますます増していきそうだ。
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3ブランドともに残価設定率ナンバーワンはSUV
ベンツはほとんどの車種が3年後の残価設定率55~57%にしている中、GLC、SLC、GLEの3車は60%超え。
特に1位のGLCは64.8%と群を抜いて高い設定となっており、販売店の期待の高さが伝わってくる。
もちろん、モデル年数が古い車は率が低くなるものだが、それも含めて「今現在の価値」と考えればベンツの価値ナンバーワン車はGLCということになる。
BMWは各車の残価設定率がまちまちでリアル。1位はX1(45.4%)、2位X4(44.6%)、3位X5(43.7%)とSUVがズラリと揃っていて、さすがに市場動向と密接に関係していることがわかる。最下位の5シリーズはフルモデルチェンジ直前だからやむを得ない。
レクサスも1位は大差でSUVのLX570。また、2位(NX)、3位(RX)もSUVが占めており、50%を超えているのはこの3車だけ。今後ますますSUVが市場の主役になっていくことは間違いなさそうだ。
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残価設定ローン3年後の残価設定率に見る日独プレミアムブランドの今、価値のある車
メルセデスベンツ
車名 | 残価設定率(%) |
GLCクラス(GLC250 4MATIC) | 64.8 |
SLクラス(SL400) | 60.2 |
GLEクラス(GLE350d 4MATCI) | 60.2 |
Bクラス(B180) | 57.3 |
CLAクラス(CLA180) | 57.3 |
GLAクラス(GLA180) | 57.3 |
Cクラス(C180) | 57.3 |
Eクラス(E200アバンギャルド) | 57.3 |
Aクラス(A180) | 57.1 |
Gクラス(G350d) | 55.6 |
CLSクラス(CLS220d) | 55.5 |
SLCクラス(SLC180) | 55.5 |
Vクラス(V220d) | 55.5 |
スマート fortwoターボ | 55.3 |
Sクラス(S300h) | 52.7 |
AMG GT | 50.9 |
BMW
車名 | 残価設定率(%) |
X1 sDrive18i | 45.4 |
X4 XDrive28i | 44.6 |
X5 xDrive35i | 43.7 |
2シリーズ(218iグランツアラー) | 42.6 |
M2クーペ | 40.3 |
4シリーズ(420i Luxury) | 40.3 |
X3 xDrive20i | 40.3 |
7シリーズ(740i) | 37.7 |
3シリーズ(320i Luxury) | 36.9 |
X6 xDrive50i | 36.6 |
1シリーズ(118i) | 36.2 |
6シリーズ(640iクーペ) | 33.4 |
5シリーズ(523i Luxury) | 29.1 |
レクサス
車名 | 残価設定率(%) |
LX570 | 61 |
NX200t | 55 |
RX200t | 53 |
RC350 | 46 |
IS300h | 44 |
RC F | 44 |
CT200h | 44 |
GS F | 40 |
LS460 | 40 |
GS350 | 39 |
HS250h | 38 |