3月はスズキが軽自動車首位。今後、ダイハツとのデッドヒートに注目!
3月の新車販売実績で注目したいのは軽自動車の首位交代です。スズキが久しぶりにダイハツを抜き、トップを奪還しました。
3月の軽自動車届出実績はスズキが7万1215台、前年同月比9.4%増だったのに対して、ダイハツは7万857台、2.7%減と明暗を分けたです。
スズキが好調だったのは2月にフルモデルチェンジしたワゴンRと12月にマイナーチェンジしたスペーシアの健闘が要因です。
スペーシアは1万5042台、88.6%増、ワゴンRは1万3949台、9.3%増でスペーシアが急増、ワゴンRを1093台も上回っているのです。
改良型Sエネチャージ車の設定や安全対策強化や特別仕様車の設定などによる商品ラインアップの強化が貢献しました。
対するダイハツは、昨年9月に投入したムーヴキャンパスが好調であるものの、ミライースが5月9日にフルモデルチェンジするため、現行型は末期モデルで売るタマが極端に少なくなっているのが足かせになりました。
ダイハツは5月に新型ミライースの発売で巻き返しに出ますが、それまでは苦戦を強いられることになりそうです。
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ダイハツは軽自動車のモデルラインアップを再編
ダイハツは今後、軽自動車のモデルラインアップの再編に乗り出す考えです。ムーヴコンテ、ミラココアなど、ミラ&ムーヴ両シリーズに設定していた派生モデルを廃止し、次世代のマーケットニーズに合致させたモデル作りの構築を目指します。
14年ウェイク、15年キャストと、新しいコンセプトを採用したニューモデルを投入しましたが、このうちSUV志向のキャストはマーケットへの定着に成功しましたが、ウルトラスペースワゴンのウェイクはシビアなマーケット評価になっています。
しかも、同じようなコンセプトのアトレーワゴンのシェアを食い、スズキのエブリイワゴンに大差を付けられている状況にあります。
このため、今後ウェイクを廃止し、別のコンセプトモデルに切り替える可能性もあります。
トール、ブーンの成約者対象にキャンペーンを実施
ダイハツは7月末まで小型車のトール、ブーンの成約者を対象に10万円のナビ割引と1.9%の低金利残価設定クレジットを実施しています。
両モデルともトヨタではルーミー/タンク、パッソで販売されていますが、そのトヨタブランド車に対して売れ行きは1/10程度と大きく差をつけられているため、販売促進を図る狙いがあります。