三菱自動車は10月18日、19年度の世界販売台数、売上高とともに30%以上伸ばすことなどを盛り込んだ、17年度から3カ年の中期経営計画を発表。
この計画は新型車の投入も予定したもので、計画の期間中にグローバルで改良モデルを含めて全11車種を投入すると説明。
もちろん日本国内の商品投入計画も重視され、その中の目玉となるのが次期型のデリカD::5だ。
現行型のデリカD:5はデビューから10年以上が経過しているにもかかわらず、ここ最近でも月販1000台レベルを確保している人気車。
それだけに三菱車の中でも注目されるが、その次期モデルは日産xルノーアライアンス傘下の新生三菱を象徴するモデルへと生まれ変わる。
具体的には、次期デリカは日産エルグランドとプラットフォームを共用して開発が進められているという。
パワートレーンは三菱が得意とするPHEVで、基本的なシステムはアウトランダーPHEVと同じ、前後二つのモーターを駆動用に使用する4WDとなる。
エンジンは2L NAで、市街地などの低速走行時はEVで走行し、高速域などではエンジンが始動し、最小の燃費で走れるベストな方法で走行する。
この三菱の持っている制御技術に加えて、次期モデルでは日産がEVのリーフで培ったバッテリーマネージメントのノウハウを投入。
双方の得意分野の技術を活かすことで、燃費性能、動力性能、EV走行性能など、あらゆる面で現行アウトランダーPHEVを上回ることができるという。
現行モデルで人気のクリーンディーゼルの投入もあわせて開発が進められているが、メインのパワーユニットはPHEVになるはずだ。
デザインは、今でも根強い人気を確保していることから現行デリカのイメージを色濃く継承したタフなイメージのものになる。
また、特別仕様車「アクティブギア」の販売も好調なため、オレンジ色をアクセントにした同仕様のグレード設定もありそうだ。