マジェスタ廃止で最上級グレードはV6、3.5L HVとなる
新型クラウンの発表&発売日が「6月25日」に決定。
いよいよカウントダウンに入ってきた。
それに向け、トヨタは全国の販売店対応として試乗会&商品説明会を富士スピードウェイでの走行体験も含めて積極的に展開するという話もある。
さて、15代目となる新型クラウン。
新開発となるTNGAプラットフォームが採用され、ボディサイズは全長4910mm、全幅1800mm、全高1455mm。
そしてホイールベースは2920mm。
現行型よりホイールベースは実に70mmも長くなり、全長は15mm長く、大型化されて誕生する。
スタイルで目を引くのは歴代クラウン初の6ライトキャビン。
ルーフの後端が大きくラウンドしたデザインになっており、Cピラーは今までのガッチリとした太いものではなく細身のライン。
あたかもファストバッククーペをイメージさせる雰囲気は、クラウンが新たな「ステージ」に入ったことを伝えているように思える。
その新ステージの到来は走りにも言える。
ニュルブリンクを徹底的に走り込んでテストし、サスペンションなどとあわせ、シャシー性能を鍛え上げているという。
従来のセダンの常識を覆すようなスポーティさをまとうに違いない新型クラウン。
トヨタのみならず日本を代表するセダンが、アシから変わろうとしている。
ロイヤルとアスリートも一本化になる
その新しいクラウンの走りの根幹をなすのは、当然ながらパワートレーンだ。
新開発の直4、その2Lターボと2.5Lハイブリッド、それにV6、3.5Lハイブリッドが加わり、全3タイプが用意される。
直4の2タイプのエンジンは、熱効率追求の新世代型として開発され、走行性&燃費ともにユーザーを驚かせるのは想像に難くない。
それ以上の驚きがV6、3.5Lハイブリッドの搭載。
クラウンというトヨタブランド・フラッグシップを考えると、レクサスLS500hのマルチステージハイブリッド、それのブラッシュアップということが有力だ。
また、このことは同タイプエンジン搭載のクラウンマジェストが「次期型には設定されない」ということを意味する。
このエンジンを搭載するグレードを最上級と位置づけ、マジェスタなどプレミアムサルーンを好むユーザーを吸収するのが狙いだろう。
となると、現行車のメインとなるロイヤルとアスリートというグレード分けがかなり気になるが、ここに来て「ロイヤルとアスリートを一本化する」という情報も飛び込んできた。
つまり、メイングレードと最上級グレードの大きく二本立てという構成になる。
しかし、その一方で昨年の東京モーターショーで出品されていたショーモデルには「RS」という文字が入っていたことから、それを現行のアスリートに代わるグレードとし、「ロイヤル、RS、最上級グレード」という三つになる可能性も残されている。
さらにクラウンGRモデルも同時並行的に開発されており、メルセデスベンツにおけるAMG、BMWのMのようなパフォーマンス追求型のスポーツセダンを味わえるはず。
なんとエンジンは422ps/61.2kgmを発揮するV6、3.5Lツインターボを搭載する計画。
もちろん歩行者や自転車の探知機能も備える先進安全性は、アルファードなどのシステムを上回るのは確実。
「スポーティセダン」を体で感じられる15代目クラウン。
発売は6月25日。
新型クラウン予想諸元
2Lターボ | 2.5Lハイブリッド | 2Lターボ | |
全長☓全幅☓全高(mm) | 4910☓1800☓1455 | 4910☓1800☓1455 | 4910☓1800☓1455 |
ホイールベース(mm) | 2920 | 2920 | 2920 |
車重(kg) | 1630 | 1630 | 1800 |
エンジン | 直4 DOHC +ターボ |
直4 DOHC +モーター |
V6 DOHC +モーター |
排気量(cc) | 1998 | 2493 | 345 |
最高出力(ps/rpm) | 240/5200-5800 | 181/6000 | 299/6000 |
最大トルク(kgm/rpm) | 37.7/1650-4400 | 24.0/4200-4800 | 36.3/5100 |
システム出力(ps) | - | 324 | 359 |
トランスミッション | 8速AT | 電気式無段変速 | マルチステージ ハイブリッド |