2016年7月
●日産セレナ:自動運転搭載車もあるのか?
新型セレナは今年7月に登場するが、目玉となるストロングハイブリッドは半年遅れで追加されるという情報。その代わりというわけでもないが、高速道路を自動で走れるシステムが初めて採用される。渋滞時の自動停止、自動発進のほかカーブも自動で曲がるシステムで、これは話題を呼びそうだ。デザインはキープコンセプトで5ナンバーサイズもキープする。
2016年8月
●ホンダアコード:フェイスリフトス&燃費向上
アコードはエンジンを発電と駆動に使う最先端のハイブリッド車。技術の高さには定評があるが、いまいち人気薄。そのテコ入れとして8月にマイナーチェンジを受ける。内容はフロントマスクの変更と更なる燃費の向上がメインとなる。
●トヨタC-HR:16年トヨタ最大の目玉
大人気の新型プリウスをベースとするSUVが8月に登場する。TNGAプラットフォームを採用し、エンジンはプリウスと同じ1.8Lハイブリッドと、ガソリンエンジンの直4、1.2L直噴ターボも設定。
駆動方式はFFと4WDで、4WDはプリウスと同じリアを電動モーターで駆動するタイプ。では、1.2L直噴ターボの方はというと、こちらはFFだけの設定になるという。ハイブリッドFF車のJC08モード燃費は35.0km/Lあたりか。
デビューに先立ち、3月のジュネーブショーで市販モデルを公開。予想価格はハイブリッドがプリウスより約20万円高の260万~340万円程度で、4WDはその20万円高。1.2Lターボは200万~220万円となる。
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2016年9月
●ホンダフリード:ライバル、ポルテ/スペイドとガチンコ対決
ホンダ今年唯一の新型車がフリード。フィットベースのハイトワゴンで、パワーユニットもフィットと同じ1.5L i-DCDハイブリッドと1.5L i-VTECの2本立てとなる。搭載が期待されていた新開発3気筒の1L VTECターボは見送られた。
ホンダ初のダウンサイジングターボで登場したステップワゴンが思ったほど売れていないのがその理由。販売サイドに「小排気量ターボよりもハイブリッド」という意見が強く、この構成となった。
2列シート5人乗りと3列シート6人乗り、7人乗りを設定し、フリードスパイクと統合。JC08モード燃費はライバルとなるシエンタの27.2km/Lにどこまで迫れるかに注目が集まる。
●スズキワゴンR:S-エネチャージが大きく進化
次期モデルが6代目となるワゴンRは9月にフルモデルチェンジ。注目はS-エネチャージの進化で、現行型の33.0km/Lからどこまで燃費を伸ばせるか。35.0km/L以上が最低限の目標になるだろう。
内容はキープコンセプトだが、アルトで見せた思い切ったデザインでくる可能性もある。また、スズキの最も売れ筋のモデルだけに、先進安全装備も最新のものが搭載されるはず。もちろん人気のスティングレーも継続設定される。
●トヨタ86/スバルBRZ:フェイスリフト&走りをリファイン
86/BRZは登場から4年目で初めて内外装に手が加えられる。フロントバンパー開口部の形状を変更するとともにメッシュグリルが装着されてイメージを一新。インテリアも上質感を向上させる。エンジンスペックに変更はないが、ギア比をローギアード化することで加速性能がアップ。走りになおいっそう磨きがかけられる。
●ダイハツミライース:JC08モード燃費40.0km/Lに到達か
次期ミライースは、東京モーターショーで提案された「D-base」の技術を応用。エンジンは電磁波を使って燃焼効率を追求。室内空間を確保するためピラーを寝かすことなく、エッジを使ったデザインで空力を向上させる。新世代e:Sテクノロジーの採用で40.0km/Lの燃費性能を目指す。
●三菱デリカD:5:内外装の変更でさらに魅力アップ
本格オフローダーに並ぶ4WD性能を誇るミニバンとして根強い人気を持つデリカD:5が、登場から九年を迎えて大幅改良を実施する。内外装の変更がメインで、メッキ加飾などによって質感向上が図られる他、2Lのガソリンエンジンは燃費改善が行われる可能性もある。
2016年10月
●マツダMPV統合新型SUV:MPVは新型SUVに生まれ変わる
現行型のMPVは廃止となり、大型SUVのCX-9に統合するかたちで日本向けの新型SUVに一新するという情報がある。ボディはCX-9よりひと回りサイズダウンして3列シートを採用。2.2Lディーゼルターボを搭載。
●トヨタプリウスPHV:EVモードで50km以上走れる
新型プリウスベースのPHVモデルはデザインが差別化され、10月デビューの予定。この次期型の最大の魅力はEV走行距離の倍増。先代モデルの26.5kmから60km以上のモーター走行が可能になるという。ルーフにはソーラーパネルが採用され、補機類に充電することで燃費向上に繋がるのもポイント。
●ダイハツミラココア:アルトラパンより可愛いか?
次期ミライースが登場する直後には、女性向け派生車のミラココアも一新する。次期ミライースがベースとなり、新しいテクノロジーを採用。JC08モード燃費はアルトの37km/Lが目標値だという。女性のニーズに対応するためのオプションも豊富に用意される。
2016年11月
●スバルインプレッサ:1.6Lターボ搭載もありえる
昨年、デザインスタディが公開された次期インプレッサは11月デビュー予定。この次期型がスバルの次世代プラットフォーム第一号となる。パワーユニットは水平対向4気筒の1.6Lと2Lという現行型の設定から、1.6Lターボを2Lの代わりに導入する可能性もあり、20km/Lオーバーの燃費を狙う。アイサイトVerⅣに進化するのは来年になる模様。
●レクサスLC:SC後継車の名前はLCか
開発呼称950Aと呼ばれるレクサスSCの後継車は、これまでとは別物の1000万円オーバーの高級車に生まれ変わる。車名もSCから12年デトロイトショーで使われたLCへと変わる可能性も高い。
エンジンはRC Fに積まれている5LのV8、3.5L V6の2GRをターボ化してモーターを組み合わせたハイブリッドの2種が用意されると予想。10速ATの搭載も注目される。
2016年12月
●日産インフィニティQ30:本家以上にスタイリッシュ
欧州では昨年にデビューしているインフィニティQ30。プラットフォームをはじめ、エンジンなどの基本コンポーネンツがベンツGLAと共通のプレミアムSUVだ。エンジンは、ガソリンターボの1.6Lと2L、ディーゼルターボの1.5Lと2Lの4タイプを設定している。日本には211psを発生する2Lガソリンターボの導入が有力。価格は400万円程度と予想される。
その他
●NSXはやっぱり年内は出ない?
3.5L V6ツインターボエンジンをリアミッドに搭載したハイブリッドで、さらにフロントの2モーターで駆動するSH-AWDを採用。システム出力550ps以上とされる新型NSXは、昨年市販モデルが発表されたが、発売は来年になりそう。今年春の市販開始予定となっているが、優先されるのは北米向け。日本仕様はその後の生産となりそうなのだ。