16年もいいよ新車が登場してはなやかになりそうだが、最大の気がかりなのことといえば何といっても来年の消費税10%。しかもそれにともない燃費を基準にした新しい課税も検討されているという。
財務省はこの燃費課税に関して、非課税対象車が増えるため結果的には約200億円の減税になると言っているが、はたしてその通りなのか?出費を抑えるためにわざわざ燃費のいい車を買わなくちゃ得できないというなら、これは納得できない。
車好きにとって愛車を選ぶとき、燃費も気にするけどそれが一番じゃない。ハンドリングの良さや、乗り心地の良さ、スタイリングなどいろんなことを考え購入すべき一台を決めるからだ。
では、実際消費税が10%になり、新しい燃費課税が実施されると、車購入時どのような出費になるのか、ここでデミオガソリンモデルの13S(4WD 6AT)を例にシミュレーションしてみよう。排ガス規制では平成27年度燃費基準+10%達成モデルだ。
このモデル、現行のエコカー減税では取得税が40%カット、重量税が25%カットで、トータル2万2300円の優遇となるが、これが17年4月から実施される燃費基準になると、減税対象とはならずに逆に2%の課税対象車になってしまう。
しかも消費税は今よりも2%上がって10%だ。そんなこともあり17年4月以降にデミオの13Sを買おうとすると、今買うよりもなんと5万円以上も多い出費になってしまう。
なのでハイブリッドやEV以外の車を狙っているなら税制改革前に車を購入するのが最後のチャンスといえるのだ。
税制改革前に新車購入、そうおもいますよね。それで、今の愛車はどうしますか?
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消費税10%+新燃費課税によるデミオ13S購入金額比較
17年3月までに買った場合 | 購入費用 | 17年4月以降に買った場合 |
153万円 | 車両本体価格 | 153万円 |
12万2400円(3%) | 消費税 | 15万3000円(10%) |
2万4700円 | 自動車取得税 | ー |
1万6800円 | 自動車重量税 | 3万6900円 |
- | 新燃料課税 | 3万600円 |
4万40円 | 自賠責保険(37か月) | 4万40円 |
3万4500円 | 自動車税 | 3万4500円 |
1万110円 | リサイクル料 | 1万110円 |
6万9100円 | 登録諸費用 | 6万9100円 |
184万7650円 | 合計金額 | 190万4250円 |
課税内容比較表
車種 | 新燃費課税内容 | 現行内容 |
電気自動車(燃料電池車含む) | 非課税 | 非課税 |
天然ガス車(平成21年排出ガス規制NOx10%以上低減) | 非課税 | 非課税 |
プラグインハイブリッド車 | 非課税 | 非課税 |
クリーンディーゼル車(平成21年排出ガス規制適合車) | 非課税 | 非課税 |
平成32年度燃費基準+20%達成率 | 非課税 | 非課税 |
平成32年度燃費基準+10%達成率 | 非課税 | 80%減税 |
平成32年度燃費基準達成率 | 1%課税 | 60%減税 |
平成27年度燃費基準+10%達成率 | 2%課税 | 40%減税 |
平成27年度燃費基準+5%達成率 | 3%課税 | 20%減税 |
それ以下(平成17年度燃費基準達成率など) | - | 3%課税 |